ネズミが好んで住みつく場所と住宅への侵入経路について
野生のネズミは、私たちの身近な場所に多く生息しています。そして、巣作りに最適な住宅を見つけると、小さな隙間から家の中に入り込んで住みついてしまうことがあります。今回は、ネズミを家に入れないために、ネズミが好む環境や住宅の特徴、そしてネズミが家に入り込む侵入経路についてお話しします。
目次
ネズミが好む場所とは？都市部と郊外での住処の違い
ネズミは、環境に適応する能力が非常に高い動物で、周囲の環境に合わせて最適な住処を見つけて暮らします。
ビルが多い都市部と自然豊かな郊外で、ネズミが集まる場所に多少の違いはありますが、共通しているのは、食べ物が手に入りやすく、外敵から身を守れる場所を好むという点です。
まず、都市部では、建物の隙間や床下、屋根裏、壁の中など、人の出入りが少ない場所や、人が入り込めない狭いスペースがネズミの住処になります。
特に、飲食店やスーパーマーケットといった店舗やゴミ置き場の周辺は、隠れる場所が多く、食料も確保しやすいため、ネズミが集まります。
一方、自然豊かな郊外では、農場や畑の近く、森や草むら、作物を保管している倉庫や納屋、築年数の古い家、空き家など、さまざまな場所に巣を作ります。
特に、築年数の古い家や空き家は、屋外で暮らすよりも外敵に襲われる可能性が低いため、ネズミが好んで住みつく傾向があります。
ネズミが住みつきやすい住宅の特徴とは？
ネズミが住みつきやすい住宅にはいくつかの特徴があります。
特に、次に挙げる2つの特徴を満たす場合は、注意が必要です。
まずは、先ほどもお伝えしたように、食べ物が豊富で、ネズミがそれらを手に入れやすい環境が整っている住宅です。
例えば、生ごみや食べかす、食べた後の食器が放置されているような家では、食べ物が簡単に手に入るため、ネズミが集まりやすくなります。
また、野菜や果物を冷蔵庫の外で保管したり、お仏壇のお供え物やペットフードを出しっぱなしにしている場合も、ネズミを呼び寄せる原因になります。
次にネズミが住み着きやすいのは、巣の材料が簡単に手に入る住宅です。
ネズミは寒さに弱いため、巣の材料には柔らかくて保温効果のある素材を好んで使います。
例えば、屋根裏や壁の隙間に敷き詰められている断熱材は、ネズミの巣の材料によく使われます。
さらに、ティッシュや新聞紙、衣類、布製品、ダンボール、ビニール袋などをケースに入れずに保管している場合、ネズミがそれらをかじって持ち帰り、巣作りに使うこともあります。
特に、しばらく開けていない押し入れや物置は注意が必要です。
人に見つかる可能性が低く、巣の材料が簡単に手に入る放置された収納場所は、ネズミにとって最高の隠れ家になります。
ネズミはどこから入ってくるの？
ネズミは非常に小さな隙間からでも、簡単に家の中に侵入します。
子ネズミなら1.5cmほどの穴があれば入ることができ、大人のネズミでも2.5cmほどの穴があれば十分に侵入可能です。
さらに、もっと小さな穴でも周りをかじって広げ、入り込んでしまうこともあります。
実は、ネズミの侵入経路は、種類によって少しずつ異なります。
例えば、ドブネズミは比較的体が大きく、水辺や湿った環境を好むため、家の基礎にできた隙間や通風口、戸袋、台所やトイレの配管など、地面に近い場所から侵入してきます。
ドブネズミは高い場所に登るのが苦手なため、屋根やエアコンの導入部などからの侵入は少ないと言われています。
一方、クマネズミは運動能力が高く、屋根や瓦の隙間、エアコンの導入部、換気扇、排水管など、高い場所からの侵入が得意で、電線を綱渡りして屋根裏や天井裏に住みつくケースも多く見られます。
ハツカネズミもクマネズミと似た経路を利用しますが、小柄で乾燥に強いため、湿度が管理された倉庫や物置などによく侵入します。
また、ハツカネズミは荷物に紛れて家の中に入ってくることもあります。
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まとめ
今回お話したように、ネズミは食べ物が豊富な場所であれば、どこにでも生息し、安全な場所だと判断すれば、身近な物で巣を作って住みついてしまいます。
ネズミは多くの寄生虫や病原菌を保有しているため、住みつかれると、食中毒や命に関わる重篤な病気にかかるリスクが高まり、非常に危険です。
もしネズミが家に入り込んでしまった場合は、ネズミ駆除の実績が豊富な(株)ミナトまで、早急にご連絡ください。
