早期発見がカギ!家がジメジメする原因は雨漏りかも!?

家の雨樋
カビ・湿気

室内の湿気対策を行っても、なんとなく住宅全体がジメジメしていたり、カビやダニの発生が収まらない場合は、住宅の見えない部分で問題が発生している可能性があります。特に雨の日が多いこの季節は、雨漏りが原因で湿度が高くなっているかもしれません。そこで今回は、雨漏りが住宅の湿度を高める理由や、雨漏りによって起こる二次被害についてお話しします。

目次

  1. 雨漏りが原因で家全体の湿度が高くなるって本当?
  2. 雨漏りを早期発見する方法
  3. 放置は危険!雨漏りが原因で発生する二次被害
  4. 最後に

雨漏りが原因で家全体の湿度が高くなるって本当?

床の上にタオルとバケツ
最近は気密性の高い住宅が増えています。

気密性の高い住宅は家全体を断熱材や防湿シートなどで覆うことで、部屋の外と中の空気の出入りを少なくし、室内の環境を快適に保つように設計されています。
そのため、雨漏りが発生しても、雨水は天井に到達する前に屋根裏や壁の中に敷き詰められた断熱材などに吸収されます。

雨水を吸収しても乾燥できれば問題ありませんが、日当たりの悪い屋根裏や壁の内側の建材が自然に乾燥することはほぼありません。

雨漏りを繰り返し、屋根裏や壁の中の建材に含まれる水分量が増えていくと、溜まった水分はやがて室内に湿気として放出されるようになります。
その結果、湿気対策をしても家全体がジメジメするという現象が起きるのです。

このように、雨漏りが起きても室内に変化が現れるまでには時間がかかります。
そのため、湿度が高い原因が雨漏りであっても、すぐには気付かないことがあります。

雨漏りを早期発見する方法

天井のしみ
雨漏りといえば、天井からポタポタと雨水が落ちてきて、それをバケツなどで受け止めながら雨が止むのを待つというイメージかもしれません。
ですが、この状態はすでに雨漏りの末期と言ってもいい症状の1つで、最悪の場合は屋根裏で建材の腐食が進み、カビやダニが増殖し始めていることもあります。

そこで大切なのは、雨漏りの初期症状を見逃さないことです。

例えば、天井や壁のクロスが浮いたり剝がれたりしている。
クロスにシミや変色が見られたり、黒いカビが生えているという場合は、雨漏りの初期症状かもしれません。

他にも、外壁のひび割れや、建築時に発生した隙間を埋めるコーキング(充填剤)が劣化することで窓枠にシミができたり、サッシを止めているネジが錆びるといった症状が現れることもあります。

このような初期症状は結露が原因で起こることもありますが、その結露の原因自体が雨漏りによる断熱材の劣化ということも考えられます。
いずれにせよ、住宅に何らかのトラブルが発生していることには変わりないため、異変を見つけた際には早めに住宅全体の点検を行うようにしましょう。

放置は危険!雨漏りが原因で発生する二次被害

マスクをした女性が咳き込む
雨漏りによる二次被害は突然現れるわけではありませんが、家全体の湿度が高い状態が続くと様々な被害が出る可能性があります。

例えば、住宅全体の湿度が高くなるとカビが発生しやすくなります。
カビは断熱材などの建材を腐食させるだけでなく、ダニの発生にも繋がります。
カビもダニもアレルギーを引き起こす可能性があるため、気付かずに放置してしまうと健康被害が起きてしまうかもしれません。

また、水分を含んだ木材はシロアリの大好物であり、シロアリが発生する原因の多くは雨漏りに起因しています。
つまり、雨漏りは住宅の寿命にも関係しているということです。

壁の中やコンセントの周辺からカビの臭い(土のような臭い)がする場合は、見えない部分でカビが発生している可能性があります。
異変に気が付いた時には、被害が広がる前に住宅の隅々まで調査をすることが大切です。

カビが引き起こす健康被害とは?未然に防ぐ方法はある?

最後に

今回は雨漏りと湿度の関係、そして雨漏りによる二次被害についてお話しました。
家全体がなんだかジメジメするという時は、壁紙のシミや浮き、カビの発生などの変化がないか、一度家の中を隅々まで点検してみてください。
シミは結露が原因で発生する場合もあるため見分けがつかないかもしれませんが、判断できない場合は専門業者に相談しましょう。
雨漏りはカビの発生や住宅の劣化を招くだけでなく、湿度の高い場所を好むダニやシロアリなどの害虫、ネズミなどの害獣を引き寄せてしまう可能性があります。
雨漏りの兆候を見つけた際には、二次被害が発生する前に必ず調査や修繕を行ってください。

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