断熱リフォームとは?お得な補助金制度もご紹介します

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リフォーム

断熱材の劣化が進むと、住宅の断熱性能が低下し、冷暖房が効きにくくなったり、結露やカビの発生につながることがあります。こうした不具合を放置すると、健康被害や住宅の寿命にも影響を与えかねません。そこで今回は、断熱性能を改善するための断熱リフォームに注目し、その内容や費用を抑えるための補助金制度について詳しくご紹介します。

目次

  1. 断熱リフォームとは?
  2. 断熱リフォームに使える補助金について
    1. 先進的窓リノベ事業
    2. 子育てエコホーム支援事業
  3. 補助金の申請方法は簡単?
  4. まとめ

断熱リフォームとは?

家の模型を持っている
断熱リフォームとは、屋根や天井、外壁、床の基礎部分に断熱材を敷いたり、断熱性の高い窓を設置することで、外気の影響を受けにくい住宅を作るための工事です。
これにより、室内の温度差が軽減され、冷暖房効率の向上や結露防止といった効果が期待できます。

ただし、断熱リフォームは単に断熱材を敷き詰めたり窓枠を交換するだけでは効果を十分に発揮できません。
例えば、断熱材と建材の間に隙間があると、断熱材の効果が低下し、隙間部分に結露が発生する可能性があります。
さらに、内窓の取り付けにおいて窓枠の歪みや窓間の距離が不適切な場合、内窓と外窓の間に結露が生じることもあります。

このような問題を防ぐためには、正しい知識と施工技術を持つ専門業者に依頼することが重要です。

断熱材が劣化する原因とは?住宅の断熱性が失われるとどうなるの?

断熱リフォームに使える補助金について

補助金と家の模型
断熱リフォームは、住環境を整えるうえで非常に効果的な手段ですが、やはり気になるのは費用ですよね。
壁や床、窓など家全体をリフォームするとなると、数百万円単位の費用がかかることもあり、負担が大きく感じられる場合があります。

そこでおすすめなのが、日本政府が実施している補助金制度です。
この制度を活用すれば、リフォーム費用の負担を大幅に軽減することができます。

断熱リフォームに使える補助金制度は複数ありますが、今回は(株)ミナトで取り扱っている「先進的窓リノベ事業」と「子育てエコホーム支援事業」についてご紹介します。

先進的窓リノベ事業

窓枠を確認する業者
「先進的窓リノベ事業」はその名の通り、窓のリフォームに使える補助金制度です。
窓の結露でお悩みの方や、窓の近くだけ寒いといった問題でお困りの方におすすめです。

補助金の上限は1戸あたり200万円で、補助額の合計が5万円以上で申請できます。
たとえば、小型の内窓設置や窓ガラスの交換など、複数の工事を組み合わせることで条件を満たすことが一般的です。

対象となるリフォーム工事は次の4つです。

①ガラス交換

既存のサッシをそのまま利用し、窓ガラスを複層ガラスなどに交換する工事です。

②内窓設置

既存の窓の内側に新しく内窓を設置したり、古い内窓を新しいものに交換する工事です。

③外窓交換

既存の窓だけ、もしくはサッシごと断熱性の高い新しい窓に交換する工事です。
補助金対象となる工事方法は以下の2種類で、取り付け方によって補助金が変動します。

カバー工法:既存の窓枠を残したまま、新しい窓枠を被せて複層ガラスなどを設置する方法。
はつり工法:窓枠ごと取り外し、新しい窓枠と複層ガラスなどを設置する方法。

④ドア交換

玄関ドアや勝手口のドアを断熱性の高いものに交換する工事です。
補助額は住宅の種類や、工事の方法、ドアの性能区分やサイズにより異なります。
また、ドアの交換だけでは補助金を受けられません。
窓のリフォームもセットで申し込む必要があるため注意しましょう。

子育てエコホーム支援事業

清潔感のあるリビング
子育てエコホーム支援事業は、窓やドアの交換だけでなく、住宅の断熱性能を向上させる断熱材の改修や、太陽熱利用システムなどの住宅設備にも使える補助金制度です。
新築を建てる際に補助金を活用する場合は、年齢や子供の有無といった条件があります。
しかし、すでにお住まいの住宅を断熱リフォームする場合は、全世帯が補助金の対象ですので、ぜひ活用してください。

対象となる工事は以下の通りです。

① 開口部の断熱改修

窓ガラスや外窓、ドアを断熱性能の高いものに交換したり、内窓を設置する工事です。
窓の性能によっては、先進的窓リノベ事業の方が高額な補助金を受けられる場合があります。
お得にリフォームするためには、事前に比較検討することをおすすめします。

② 外壁、屋根・天井または床の断熱改修

外壁、屋根や天井、床の基礎部分に断熱材を敷く工事です。
これにより、冷暖房の効率が高まり、光熱費の削減にもつながります。
ただし、断熱材の最低使用量を満たさない場合は、補助金の対象外となります。

③ エコ住宅設備の設置

住宅の性能を高め、省エネを目的とした設備を設置する工事です。
一部の設備については、他の補助金制度の方が高額な補助を受けられる場合があります。
事前に比較してから申請しましょう。

①~③と同時に行う場合、以下の工事も補助金の対象になります。

  • 子育て対応改修:家事負担軽減をサポートする設備の設置。(例:ビルトイン食器洗機、浴室乾燥機など)
  • 防災性向上改修:屋根瓦の破片相当以上の衝突に耐えるガラスの交換など。
  • バリアフリー改修::手すりの設置や段差の解消、衝撃緩和畳の設置など。
  • 空気清浄機能付きエアコンの設置::登録製品のみ対象。複数台の設置も可能。
  • リフォーム瑕疵保険等への加入:リフォームの欠陥発生時に備える保険。

上記以外にも補助金の対象となる設備がありますので、詳細については公式サイトをご確認ください。
また、これらの補助金は予算に限りがあり、上限に達すると利用できなくなります。
断熱リフォームを検討している場合は、早めの申込みがおすすめです。

補助金の申請方法は簡単?

家の模型と書類
補助金を使ったリフォームは、施工業者が申請を代行する仕組みになっているため、お客様が複雑な手続きを行う必要はほとんどありません。
申請にあたって、本人確認書類のご提出や一部契約書への記入が必要になりますが、施工業者がサポートするためご安心ください。

政府の補助金申請を代行できるのは、事務局に登録された住宅省エネ支援事業者のみです。
(株)ミナトも住宅省エネ支援事業者として登録されており、補助金を活用したリフォームのご相談や申請手続きを承っています。
断熱性の高い窓や断熱材の交換を検討している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

まとめ

今回は、断熱リフォームと、併せて活用できる補助金制度についてお話しました。
住宅の気密性を高めるためには、外壁や屋根・天井、床に断熱材を設置する工事や、断熱性能の高い窓やドアへの交換が有効です。
こうした工事に加え、ビルトイン食器洗機や浴室乾燥機、空気清浄機能付きエアコンの設置にも補助金を活用できることがわかりましたね。

(株)ミナトは、害虫や害獣の駆除だけでなく、断熱材の設置や断熱窓への交換といったリフォーム全般にも力を入れています。
補助金を活用したリフォームは、ぜひ弊社にご相談ください。
お客様のお悩みに合わせた最適なプランをご提案いたします。

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