スズメバチが人を刺す前に出すサイン！危険回避のため知っておきたいこと
スズメバチが人を刺すなど攻撃してくる時は、突然やってくるように思われていませんか？実は突然攻撃などはせずにいくつか私たちに警告サインを出しているのです。そこで今回はスズメバチに刺されないために見逃してはいけないサインをお伝えします。
目次
スズメバチが人を刺す前に出すサイン
スズメバチが人を刺すのは身の危険を感じたり、巣を守るために攻撃してきます。実際に刺すまでには監視、警戒、威嚇、攻撃といくつかのステップに別れて警告を出しています。
これらのススメバチからの警告や行動を知っておくことで危険を回避できます。
プレステップ『監視行動』
スズメバチは自分達の巣への脅威がないか常に監視しています。
24時間体制で巣の入口から巣の外の状況を監視をし、もし異変があれば即座に対応できるようにしています。仮に巣や周辺に、なんらかの異変を察知した際には次のステップに移ります。
ステップ1『警戒行動』
異変を察知するとまず警戒飛行を行います。例えば我々人間が知らず知らずのうちに巣に近づいてしまった時などです。その場合スズメバチのほうから「ここは自分達のエリアだから早く出て行って」と私たちの周りを飛びます。こうして自分達のテリトリーであることを知らせ、私たちに警告を出します。
ステップ2『威嚇行動』
それでも気づかずに巣の近くに留まってしまったり不意に近づいたりしてしまうと、スズメバチは大あごをカチカチと鳴らして威嚇音を出します。スズメバチがカチカチ威嚇音を鳴らしながら飛行してきた場合は「これ以上近づけば攻撃するよ」と最終警告を伝えています。このときに警告に気づいて、姿勢を低くしてゆっくりと来た道に戻るようにその場を離れる事ができれば攻撃される事故は避けられます。
ステップ3『攻撃行動』
スズメバチが近づいてきてカチカチ警告音を鳴らしているにも関わらず、その場に留まったり近づいたりしてしまうと周りを飛び回り囲まれてしまい攻撃されてしまいます。とくに黒いものや動くものなどを標的にして毒針を刺してくるのです。
ズズメバチが近くにいる時にとってはいけない行動
大きな動きはNG
スズメバチが近づいてきたりカチカチ威嚇音を出して攻撃のサインを出してきたら来た道を引き返すようにその場からなるべく早く遠ざからなくてはなりません。少なくとも巣から20mは離れた方がよいでしょう。また、警戒飛行でやってきたスズメバチに対して慌てて手を振りかざしたり大きな動作をしてしまうと逆効果になってしまいます。スズメバチは動いてるものに反応して一気に刺してくる行動に移ります。
走って逃げるのもNG
スズメバチが近づいてきた場合とっさに走ってその場を逃げてしまった事は皆さん今まであるのではないでしょうか？ですがこの行動は実は危険です。スズメバチは大きな動作をすると警戒度が上がってしまいますし、何よりスズメバチの飛行速度は時速40キロと言われています。成人男性が全速力で走っても時速は25キロ前後と言われていますので逃げ切るのは到底無理なのです。
スズメバチから安全に逃げる方法
低い姿勢で逃げる
スズメバチが警戒飛行をしてきたらその場から立ち去る事が先決ですが、その際はしゃがみこむように低い姿勢になってから立ち去りましょう。スズメバチの視界は上下に弱く、しゃがむことによりスズメバチの視界から外れれば警戒飛行をやめます。ですのでなるべく早く低い姿勢を保ち素早くその場を離れましょう。
とても危険なオオスズメバチの巣
スズメバチにも種類があります。その中でも1番凶暴なのがオオスズメバチです。一般的にスズメバチの巣といえば家の軒先や木の枝などにぶら下がっている物を思い浮かべると思いますが、オオスズメバチの巣は山の中にある木の祠や地中の穴などに作ります。なので、巣の存在を把握できず、知らず知らずオオスズメバチの巣に近づいてしまい攻撃されてしまうのです。まるで時限爆弾のような巣なのです。
※オオスズメバチの生態や巣についてはこちらをご覧ください。
スズメバチに刺されたらどうなる？危険なスズメバチの種類と生態や特徴について
スズメバチの被害を最小限に食い止めるには
スズメバチからの攻撃をなんとか最小限にするためには注意しなければならない事はいくつかあります。まずスズメバチはむやみやたらに人間を刺しにくるわけではなく、狙ってくる箇所ははっきりしてます。
頭が狙われる
まずスズメバチが1番狙いにくる箇所が「頭」です。特に頭髪や顔面の黒い部分、眉毛や目の付近を狙ってきます。なるべく山などに出かける際は帽子をかぶったりしておく事が大切です。
香水や整髪料の匂い
スズメバチは匂いにもとても敏感です。特に香水などの強い匂いには警戒を強めて、威嚇行動などのステップを飛ばして一気に刺してくる場合もあります。山林やアウトドア活動をする時は香水や整髪料などはつけないでおきましょう。
大きな声や振動を出さない
地中や木の祠などに巣を作るオオスズメバチにとって1番警戒心が強くなるのが足音などの「振動」です。遠足などで大人数で歩いていると振動が巣に伝わり警戒行動が始まってしまいます。また大きな声で騒ぐのも同様です。振動を少なくするのはなかなか難しいですが、自然の中でのハイキングや遠足などでは大騒ぎしたりせずに行動しましょう。
最後に
今回はスズメバチが人を刺す前に出すサイン、刺されないために注意したい行動についてお伝えしました。記事の中でもお伝えしましたが、オオスズメバチの巣は山間部ではどこにあるかわからず見つける事が困難です。なので山間部に行くときには今回お伝えした事に十分気をつけて行動してください。『スズメバチに遭遇したらしゃがみ込んでその場を離れる』この言葉を忘れないでください。
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