あなたのお家は大丈夫?床下の湿気問題と対策について

机の上に立てておいている湿度計
カビ・湿気

もうすぐ梅雨の季節がやってきますが、お家の湿気対策はお済みでしょうか?湿気が多い日に押し入れや床下からカビ臭いニオイが漂ってくる場合は、床下の湿度が高くなりすぎているかもしれません。今回は、床下の湿気が住宅に与える影響や、床下の湿気対策についてお話します。

目次

  1. 床下の湿気が多いサインと湿気が住宅へ与える影響について
  2. 床下の湿気が多くなる原因とは?
  3. 床下の湿気対策には調湿剤がおすすめ
  4. 最後に

床下の湿気が多いサインと湿気が住宅へ与える影響について

畳の部屋
床下の湿度の高さは、押し入れや畳の状態から判断できることがあります。

  • 押し入れや畳にカビが生える
  • 畳の表面がジメジメしている
  • 押し入れや床下からカビのニオイがする

これらの症状がないとしても、床下点検口を開けた時に土が露出していて、湿った土のニオイが漂ってくる場合は床下の湿度が高い状態です。
床下の湿度が高いサインに気付いたら、なるべく早く対策を施しましょう。「シロアリ対策は床下から!適切な予防や駆除方法について」
室内に影響が出ていないからと言って床下の湿気対策を怠ると、床下の木材が水分を含み過ぎて柔らかくなったり、木材を腐らせる菌が発生して床下の建材が腐敗し、強度が低下する可能性があります。
これらの湿気による建材の強度の低下は、シロアリ被害よりも住宅の耐震性に影響を及ぼすと言われています。
そのため、床下の点検はニオイや目視だけで判断せず、「含水率計」などの機材を使って客観的に判断することも大切です。

床下の湿気が多くなる原因とは?

家の模型とはてなマーク
通常は住宅を建てる際に、建築基準法に基づいた防湿措置を施すことが義務付けられているため、住宅に影響が出るほど床下に湿気が溜まることはありません。
ですが、次のような原因によって床下の湿気が通常より多くなってしまうことがあります。

  • 床下の土壌が水分を多く含んでいる
  • 敷地が周りの土地より低い位置にある
  • 台風や洪水によって床下に水が流入した
  • 配管からの水漏れがある

その他にも、床下の高さが足りない、増築している、通風口の前が植木鉢・物置などで塞がれているといった原因によって、床下の通風が上手くできずに湿気が溜まってしまうことがあります。

床下の湿気対策には調湿剤がおすすめ

床下に敷く炭を上から撮った様子
床下の湿気対策には、床下換気扇や防湿シートが使われることがありますが、一番おすすめなのは床下調湿剤です。
床下調湿剤は、周りの湿度が高い時に湿気を吸収し、周りの湿度が低くなると吸収した湿気を放出します。
このように調湿剤には、湿気を吸ったり出したりしながら、閉鎖された空間の湿度を安定させる働きがあります。
素材にもよりますが、多くの調湿剤は半永久的に使用できるため、床下換気扇や防湿シートのように故障や劣化を理由に交換する必要は基本的にありません。
床下調湿剤に使われる材料には様々な種類があるため、床下の状態や予算によって調湿剤を使い分けることもできます。

【炭】

木炭と竹炭がありますが、床下調湿剤に向いているのは木炭です。

劣化しないため、一度敷いてしまえば半永久的に湿度調整を行えます。
調湿効果だけでなく、不純物を吸着したり、消臭や防虫効果もあります。

【ゼオライト】

床下調湿剤の中でも値段が安く、ホームセンターなどでも購入できます。
ただし、時間の経過とともに劣化することがあるため、使用状況によっては買い替えが必要になる可能性があります。

【シリカゲル】

食品の乾燥材として知られるシリカゲルですが、床下調湿剤に使われるシリカゲルはそれとは別物になります。
シリカゲルは特に吸湿性に優れている素材なので、すばやく湿度を下げたい時に使用すると効果的です。

最後に

床下の湿度が高い状態を放置すると、建材の劣化やカビの発生を招いたり、カビに集まってきたダニによるアレルギーなどの健康被害を引き起こす可能性があります。
また、水分を含んだ建材を目当てにシロアリなどの害虫が集まってしまうと、建材が劣化するスピードが早くなり、住宅の寿命が短くなってしまうかもしれません。
床下の湿度が高い原因に当てはまるお宅や、すでにカビ臭などのサインが現れている場合は、床下トラブルの知識が豊富なシロアリ防除業者に調査してもらいましょう。

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