カピバラやモルモットはネズミの仲間って知ってた?害獣じゃないネズミ達
私達を悩ます害獣のネズミ。天井裏を駆け回ったり、壁をかじったり室内にある食べ物を漁ったり。家にネズミが現れて喜ぶ人などいないでしょう。ですがネズミの仲間には動物園やペットとしても人気者達がいます。今回はそんなネズミの仲間達をご紹介します。
目次
動物園で人気のネズミの仲間
動物園で人気の高い種は多くの動物園で飼育されることになりやすく、つまり動物種ごとの飼育園館数はその動物の人気を反映しているという事になります。日本動物園協会に加盟している動物園のうち、より多くの動物園で飼育されている齧歯類はこちらです。
・1位モルモット(テンジクネズミ科)84園
・2位カピバラ (テンジクネズミ科)67園
・3位プレーリードッグ(リス科)40園
・4位マーラ(テンジクネズミ科)30園
・5位ビーバー(ビーバー科)27園
1位のモルモットは動物園での展示というよりふれあいコーナーのようなところにいることが多いですね。そして2位のカピバラはキャラクター化もされており、カピバラ専門ファンもいるほどの人気です。3位に次いでマーラも4位に入っています。このようにテンジクネズミ科の動物達がTOP5に3種も入っているのです。
ネズミの仲間を種類別に紹介
モルモット(テンジクネズミ)
ネズミといっても真のネズミではないが、動物園でモルモットを飼育していないところはありません。実はモルモットは知名度の割には日本人には認知されていないことが多いネズミでもあります。モルモットは実験や愛玩目的に飼育されてきた動物だと思われがちです。もともとはアメリカで食用として家畜化された動物でした。
カピバラ
齧歯目という大きな括りでネズミをくらべてみたときに世界最大のネズミです。動物園で飼育された個体では大きなものでもせいぜい40〜50キロ程度ですが、南アフリカなどに住む野生のカピバラは最大で70キロオーバーの物も確認されています。足の指には水かきがあり泳ぐのが得意で、毛は水に濡れてもすぐに乾くようになっているため、硬くゴワゴワしています。齧歯目という枠を飛び越えて動物園全体でもダントツの支持を得ているカピバラ。ネズミらしくないゆったりとした動きや、冬にはまるで温泉に入っているおじさんのような姿が人気の秘密なのでしょう。カピバラはモルモットやヤマアラシの仲間であり早成性で、生まれた子供はすでに体重が2キロほどもあります。親の後ろをちょこちょこ歩く姿はカピバラ好きでなくても思わず可愛いと思ってしまいます。
マーラ
長い前脚やウサギのような顔つき、大きさも中型犬くらいあり、この動物がネズミの仲間といっても信じてもらえないかもしれません。マーラはアルゼンチンの乾燥した草地などに住むヤマアラシ形亜目のれっきとした齧歯目です。脚が長く、一見するとウサギか小型のシカのようにも見えます。このマーラ、認知度はそんなに高くはないですがその特異な姿からか、意外と動物園で飼育される事が多く、遭遇する機会は少なくないと思います。ウサギみたいにピョンピョンではなく馬のギャロップのように跳ねながら走ります。そのため非常に早く移動でき、そのスピードは時速45キロにもなると言われています。人間と同じ一夫一妻制で、繁殖の際には1つの巣穴を1〜15のペアが共有します。マーラは体重が10キロ近くあり齧歯目ではサイズが大きいにも関わらず非常に臆病で神経質な性格です。
ネズミの仲間が動物園で人気の理由
まずはモルモットに関してはどこの動物園にも併設しているふれあいコーナーのようなところに居ます。愛くるしいルックスで飼育も簡単で懐きやすい性格のため子供達から人気なのも伺えます。カピバラやマーラは比較的大きな体をしています。動物園では展示効果が高い動物が好まれるので、小さくてどこにいるかわからないものより一目見てインパクトがある方がいいに決まっています。そして個体の寿命も関係してきます。カピバラは10年程度の寿命と言われているのでこれも動物園で飼われやすくなる人気の1つでしょう。
影の人気者?カヤネズミ
カヤネズミの特徴
先程のランキングで11位にランクインしたのがこのカヤネズミです。展示園数は12と多い訳ではありませんが、本命のネズミ形目ネズミ科で何とかランクインした唯一のネズミです。実はこのカヤネズミは典型的なネズミの姿をしているものの、他の種にはない面白さがいくつかあります。
日本最小のネズミ
カヤネズミは体重が9〜16g、頭胴長54〜69mmしかありません。よく「500円玉と同じくらいの重さ」と例えられます。小さいネズミと言えばハツカネズミですが、こちらは体重10〜16gと500円玉並みではあるものの頭胴長が63〜92mmと見た目はカヤネズミより少し大きい。
顔のパーツがかわいい
他のネズミに比べて耳が小さく、鼻先が短いです。ネズミに詳しくない人にとってはカヤネズミもハツカネズミも小さな茶色いネズミですが、ハツカネズミは鼻先は少しシャープでやはりカヤネズミの方が丸っこくてかわいいです。
ボールのような巣をつくる
カヤネズミと言えばこれでしょう。ススキやチガヤなどのイネ科の草を上手に割いて10cmほどの球巣をつくり、この中で出産、子育てをします。この独特の巣を作る習性はカヤネズミ独自のものでとても珍しい巣の形をしています。
最後に
今回は動物園で人気のネズミの仲間達についてご紹介しました。カピバラがネズミの仲間という事は知らない方も多いのではないでしょうか?キャラクター化されて人気のカピバラですので、姿はわからなくても名前だけでも聞いた事がある方は多いでしょう。同じネズミでもドブネズミやクマネズミといった害獣と言われるネズミとは大違いです。そんな害獣のネズミ被害でお困りの方は是非我々ミナトにご相談ください。
株式会社ミナトは「害獣・害虫駆除」ホームサービス専門業者です。年間実績5,000件以上・日本ペストコントロール協会加盟。駆除専門のスタッフが確かな知識でネズミの駆除に対応いたします。ネズミの駆除対策を考えている方は、ぜひ株式会社ミナトへご相談ください。