羽アリが家に大量発生した時の見分け方と簡単な対処法を紹介

シロアリ

家の中に小さな羽アリが大量発生した時は、まず最初にシロアリ、クロアリどちらの羽アリなのか確認しましょう。シロアリの羽アリだった場合はシロアリ駆除をする必要がありますが、羽アリの駆除であればご家庭にあるモノを使用して簡単に駆除ができます。そこで今回は羽アリが大量発生した時の見分け方や対処法についてご紹介します。

目次

  1. 羽アリの種類を見分ける
  2. 羽アリが大量発生しやすい時期
  3. 羽アリが大量発生した時の簡単な対処法
  4. 羽アリの予防対策方法
  5. まとめ

羽アリの種類を見分ける

シロアリの羽アリイラスト
家の中や家の周辺で羽アリが大量発生しているのを見つけたら、まずは「シロアリの羽アリ」か「クロアリの羽アリ」なのかを見分ける必要があります。

シロアリとクロアリの羽アリの違いは、ぱっと見ではどちらの羽アリも同じように見えますが、よく見ると以下のような違いや特徴があります。

シロアリの羽アリ

  • クビレがなくずんどうな体型
  • 触角が短い
  • 触角が真っすぐに伸びている
  • 前後の羽の大きさが同じ

クロアリの羽アリ

  • クビレがあり頭部・胸部・腹部に分かれる
  • 触角が長い
  • 触角がくの字型になっている
  • 前羽が大きく、後羽は小さい

見分けるポイントとしては触覚・くびれ・羽の形の3点を見ることです。その中でも最も特徴的な部分は、腰のくびれです。シロアリの羽アリはくびれがなく、ずんどう体型ですが、クロアリの羽アリにはくびれがあり、頭部・胸部・腹部に分かれています。

その他にもシロアリの羽アリは触角が短く真っ直ぐに伸びていて、前後の羽の大きさが同じなのが特徴です。一方、クロアリの羽アリは触角がシロアリの羽アリに比べて長く、くの字型になっていて羽の形も前羽が大きく、後羽は小さいのが特徴です。

羽アリの発生原因についてはこちらの記事で紹介しております。
羽アリが発生する原因とは?羽アリとシロアリの関係や行動について

羽アリが大量発生しやすい時期

上述の通り、羽アリの見た目や特徴で見分けることができますが、シロアリとクロアリの羽アリは発生時期によってもある程度判別することができます。

シロアリの羽アリ発生時期

一番警戒が必要になるヤマトシロアリの羽アリが発生しやすい時期は4〜5月(東北地方は6月)の昼間です。イエシロアリの羽アリは5月〜7月の夕方〜夜にかけて発生しやすくなります。また、日本でも徐々に被害が増加しているアメリカカンザイシロアリは6〜9月頃に羽アリになります。

クロアリの羽アリ発生時期

クロアリの羽アリが発生する時期は4月〜11月と結構長い期間発生します。シロアリの羽アリと発生時期が被っているため、どちらか判別がつかないようにも思われますが、黒い羽アリが大量発生したのが6月以降であるかで、どちらの羽アリなのか判別できます。

6月以降の黒い羽アリはクロアリ?

黒い羽アリはクロアリ、シロアリ、どちらにも当てはまりますが、6月以降に発生するほとんどのシロアリ(羽アリ)は、イエシロアリと呼ばれるシロアリです。このシロアリ(羽アリ)は体色が黒っぽくなく、黄色がかった茶色になります。そのため6月以降の「黒い羽アリ」は、シロアリではなくクロアリの羽アリの可能性が高くなります。

※ただし、東北地方は除く。また、可能性は低いがアメリカカンザイシロアリの羽アリも胴体や羽は黒っぽいので注意が必要。

日本のシロアリと何が違う?増えてきた外来種・アメリカカンザイシロアリの被害について

羽アリが大量発生した時の簡単な対処法

フローリングに掃除機

掃除機で吸い取る

大量発生した羽アリを、掃除機で吸い込んで駆除しましょう。羽アリに直接触れることはないので、簡単に駆除できます。掃除機は大量発生した時や一気に駆除したいときにおすすめです。

粘着テープで駆除する

掃除機がない場合などは、粘着テープを使って駆除するのもよいでしょう。粘着テープの代わりにガムテープなどでも構いません。また、できるだけ距離を保ちながら駆除したい場合はコロコロのような粘着ローラーを使用したり、棒の先端に粘着テープをつけて駆除するのもよいでしょう。

ビニール袋を使う

羽アリの侵入口が特定できている場合は、ビニール袋を使って袋の中に羽アリが溜まるようにします。駆除するというよりは、羽アリの侵入口を隙間なく塞ぐようにするのがポイントです。

その他にも、電気殺虫機などの機材や道具を使った駆除方法もありますが、今回は比較的ご家庭にあるもので、誰でも迅速かつ簡単に対処できる方法を紹介しました。

羽アリの予防対策方法

カーテンをつける

羽アリは街灯や光の当たる場所に飛んでくる「走行性」という習性があり、家の中から出る光に集まってきます。遮光カーテンをしっかりと閉めて、家の中の光が外に漏れないようにすることで、羽アリが群がるのを防ぐことができます。

網戸をつける

窓や戸に網戸がない場合は、目の細かい網戸を取り付けることで羽アリの侵入を防ぐことができます。また、シロアリ対策する上で欠かせないのが湿気対策になります。普段から室内の風通しをよくしておくことでシロアリ対策にも繋がります。

蚊取り線香

蚊取り線香には、蚊のイメージを持たれている方も多いと思いますが、蚊取り線香には虫が全般的に嫌がる「ピレスロイド」という成分が含まれています。虫が苦手な匂いを発するため、羽アリにも効果があります。
蚊取り線香は価格もお手頃でドラッグストアやホームセンターなどで気軽に購入できますし、風がある日は成分が拡散されるため、広範囲に効果を発揮してくれます。

まとめ

今回は羽アリが大量発生した時の見分け方や対処法についてご紹介しました。羽アリの大量発生にはクロアリの羽アリとシロアリの羽アリがありますが、見た目の特徴や発生時期を抑えることでどちらの羽アリなのか判別ができます。また、羽アリ発見後もご家庭にあるモノで対処することができます。ただし、シロアリの羽アリだった場合は一時的な対処にしかならないため、シロアリ駆除業者に相談することをおすすめします。

ミナトのシロアリ駆除予防サービスはこちら

関連記事 こちらも記事もおすすめ