シロアリによる近隣トラブルとは?解決方法と注意点について

両者が口論している様子
シロアリ

自分の家で羽アリを発見した時に、近隣宅でシロアリ駆除を行っていると知ったらどう思いますか?人によっては「近隣宅で発生した羽アリが自分の家に迷い込んできた」と考え、近隣宅へクレームをいれる人もいるかもしれません。しかし、これは私たちがシロアリの特性をあまり認識していないからであり、知識があれば解決できる問題なのです。今回はこうした近隣トラブルを防ぐ解決方法を説明します。

目次

  1. シロアリに関する近隣トラブルの可能性
  2. シロアリが近隣宅へ及ぼす影響
  3. 近隣トラブルの回避法
  4. トラブル解決は専門家へ相談
  5. 最後に

シロアリに関する近隣トラブルの可能性

シロアリは私たちにとっては床下から家に忍び込み、ありとあらゆる木材を食い散らかして、家をボロボロにする害虫といったイメージがあると思います。シロアリを放置し続けると、被害がどんどん拡大化する恐れがあり、多額の補修費や駆除費が必要となります。もし、そんなシロアリが近隣宅でのシロアリ駆除が原因で自分の家に迷い込んだとしたら・・・。このような思い込みから近隣トラブルへ発展することがあります。ただ、実際のところは、その可能性はかなり低いと言われています。シロアリは生活環境の変化に敏感な生き物であり、わざわざ近隣宅へ移り住むといったことはあまりしません。とはいえ、可能性が0ではないため、シロアリを発見した際は、駆除業者に相談し、「何が影響してシロアリが発生したのか」という原因を追究してもらいましょう。

シロアリが近隣宅へ及ぼす影響

ここでは、シロアリの種類別に近隣宅へ及ぼす影響をみていきましょう。

ヤマトシロアリ

ヤマトシロアリの場合、近隣宅への影響は低く、近隣宅から羽アリが飛来してきたとしても、その大半は長く生きられず死んでしまいます。仮に、生き残ったとしても、集団化するには至らず、家に被害を及ぼす程の危険性はないでしょう。そもそも、羽アリ自体がどこから飛来してきたかも不明なため近隣宅が原因とは言い切れません。一般的には近隣宅の影響を受けたと解釈するより、もともと自分の家の床下に住み着いていたと考える方が妥当です。

イエシロアリ

イエシロアリは薬剤散布のみでは効果がなく、巣を完全に駆除しないと意味がありません。そのため駆除の仕方によっては近隣宅からシロアリが移動してくることがあります。イエシロアリは巣が拡大していくと別の場所にも巣を作るため、被害場所近辺に複数の巣が発見されることがあります。そのため、駆除したと思っても、別の場所の巣から被害が発生することがあるため注意しましょう。

アメリカカンザイシロアリ

アメリカカンザイシロアリの場合は、駆除を理由に近隣宅から移動することはほぼありません。駆除に失敗し移動したとしても、隣接した木材間でしか動きません。

近隣トラブルの回避法

ハートマーク
シロアリ被害に関する近隣トラブルを回避するためには以下のことに注意しましょう。

  • 家の敷地内を整理
  • 近隣へ影響が出ない駆除方法を行う
  • トラブルが解決しない場合は専門家へ相談

最初に、家の敷地内にあるシロアリの発生源となるものを整理しましょう。シロアリの発生源となるものとは、庭などにある切り株、倒木、木製エクステリアなどです。このような物があるとシロアリが発生する原因となるため、近隣トラブルを避けるためには、不必要な木材をなるべく処分し、シロアリが好む環境を作らないことが大切です。また、駆除方法についても注意する点があります。駆除方法にはバリア工法とベイト工法があります。バリア工法はシロアリ駆除に即効性がありますが、施工中は薬剤を散布するため近隣に薬剤の匂いが流れ込み、不快感を与えることがあります。しかし、ベイト工法はベイト剤という毒エサを使用し、シロアリの巣ごと根絶させるための工法のため、薬剤による匂いがありません。そのため、近隣トラブルを避けるならベイト工法がおすすめです。最後に当事者間でトラブルが発生し解決できない場合は、弁護士などの専門家に相談しましょう。 駆除費用をどちらが負担すべきかについては法律が関わることがあるため当事者間では判断がつきづらいことがあります。問題が複雑化する前に早めに相談することをおすすめします。

トラブル解決は専門家へ相談

弁護士
万が一トラブルが発生したら、当事者間ではなかなか話の折り合いがつきません。このような時はトラブル解決のため駆除業者や弁護士などの専門家へ相談するとよいでしょう。流れとしては、まずシロアリ発見時は駆除業者へ駆除依頼します。シロアリを放置してしまうと被害が大きくなるため、最優先事項はシロアリの駆除です。それから、駆除と並行し、駆除業者に原因の追究を依頼してみて下さい。もしその原因が近隣宅の駆除が原因となった場合、当事者間での話合いではなく弁護士に依頼しましょう。法律の知識を持たない素人同士が話し合いをしても決着がつきません。駆除費用の負担、問題解決に関してはプロである弁護士に相談することが一番です。それぞれの専門家にしっかり調査を依頼し、早期解決をしてもらいましょう。

最後に

今回はシロアリの近隣トラブルに関して説明しました。シロアリ駆除は自分の家の問題として捉えがちですが、近隣宅を巻き込む可能性もあります。シロアリは家に害をもたらす害虫として悪いイメージがあるため、近隣宅でシロアリ駆除が行われた後に、自分の家に羽アリを発見するとどうしても近隣宅のせいだとクレームを起こしてしまう人がいます。そういった場合、一般的には、自分の家にもともとシロアリがいたというケースが大半です。シロアリに関し正しい知識があればこれらが認識違いであると気付くことができるためトラブルを回避することに繋がります。自分の家でシロアリを発見した場合は第一に近隣を疑うのではなくもともと住み着いていた可能性を視野に入れ、駆除業者や弁護士に駆除、相談依頼をすることをおすすめします。

※ミナトのシロアリ駆除では、人体に影響のない安全な薬剤を使用してシロアリ駆除を行うので、小さなお子さまやペットがいるご家庭でも安心で安全な施工が可能です。 シロアリは早期発見、早期対策が重要です。シロアリ駆除・対策予防は是非ミナトにご相談ください。

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