害獣が屋根裏で出産すると被害が悪化しやすい理由とは?

害獣が歩いている後ろ姿
害獣

多くの動物が繁殖期に入る季節になりました。ネズミ、イタチ、ハクビシン、アライグマなどの害獣も例外ではありません。害獣の妊娠期間は短く、1回に数頭の子供を産むため、成獣が1匹住み着いた時とは比べものにならないほど急速に被害が広がっていきます。今回は、害獣の妊娠・出産の期間と1回に出産する子供の数、屋内に子供がいるか判断する方法、そして子供が生まれると駆除が難しくなると言われる理由についてお話します。

目次

  1. 屋根裏に住み着く害獣の数は1回の出産で一気に増える
  2. 屋根裏の音に注目すると害獣が出産したかどうかある程度判断できる
  3. 害獣の子供が産まれると駆除が難しくなると言われる理由
  4. 最後に

屋根裏に住み着く害獣の数は1回の出産で一気に増える

複数匹の害獣の子供
害獣の妊娠期間は1~2ヵ月と短く、1回の出産で数頭の子供を産みます。
そして、子供はたった数ヶ月で成獣と同じ大きさまで成長するため、あっという間に害獣の群れが屋根裏に住み着いているのと同じ状態になり、糞尿による悪臭被害や騒音被害がどんどん深刻化してしまいます。
ここでは、冒頭で挙げたイタチ、ハクビシン、アライグマの繁殖時期と出産までの期間、1回に産む子供の数や成長スピードの違いについてお話します。

【イタチ】

イタチの繁殖期は3月~5月頃です。
妊娠期間はおよそ1ヵ月で、1回に約4~5頭の子供を出産します。
産まれたばかりのイタチの赤ちゃんは体長15cm以下と小さいですが、1ヵ月~1ヵ月半ほどで大人のイタチと同じ体長・体重にまで成長し、生後3ヵ月ほどで成獣になります。

【ハクビシン】

ハクビシンは1年中出産できますが、春に出産する個体が多いと言われています。
妊娠期間はおよそ2ヵ月で、1回に2~5頭の子供を出産します。
ハクビシンの赤ちゃんは体長15cm以下とイタチと同じくらいの大きさですが、イタチよりも成長スピードが遅く、約10ヵ月かけて成獣になります。

【アライグマ】

アライグマは冬から春にかけてが繁殖期で、4月以降に出産のピークを迎えます。
妊娠期間はおよそ2ヵ月で、1回に3~6頭の子供を出産します。
アライグマの赤ちゃんの体長は12cmと少し小さめです。
また、他の害獣と違って生後1年ほどは母親と一緒に暮らします。

アライグマの繁殖能力

このように、害獣は1回に最低でも2匹以上の子供を産んで育てます。
今の時期は妊娠中の害獣が屋内に入り込んでくる可能性もありますので、屋根裏から動物の足音が聞こえた時には速やかに追い出すことが大切です。

屋根裏の音に注目すると害獣が出産したかどうかある程度判断できる

家の模型
害獣の子供が生まれる前と後では、屋根裏から聞こえる音に違いがあります。

まず1つ目は、害獣の子供の鳴き声が聞こえることです。
害獣の大人も鳴くことはありますが、害獣の子供のように頻繁に鳴くことはありません。
害獣の子供は人間には少し耳障りなほど高い声で鳴くため、屋根裏に害獣の子供がいるかどうかは鳴き声で判断することができます。
鳴き声は害獣の種類によって異なり、例えばイタチの子供は「キュイ、キュイ」、ハクビシンの子供は「ピー、ピー」というように甲高い声で鳴きます。
アライグマの子供は「クルルル」「クックッ」「キュッキュッ」というように小刻みに鳴くのが特徴です。

2つ目は、昼夜問わず屋根裏から物音がするようになることです。
害獣の多くは夜行性のため、成獣だけの場合は夕方から朝方にかけて足音が聞こえます。
ですが、子供が生まれた後は授乳やエサの捕獲のために、夜間だけでなく日中も活動するようになります。
そのため、昼夜問わず屋根裏から足音が聞こえるようになった場合は、子供が産まれている可能性が高いと考えられます。

害獣の子供が産まれると駆除が難しくなると言われる理由

害獣の子供
害獣の子供が産まれたあとの駆除が難しいと言われている理由は、害獣の子供が何頭いるか事前に把握しておかないと完璧に駆除できたのか判断することが難しい場合があるからです。
害獣の親は子供の身に危険を感じると、建材の隙間などに一時的に子供を避難させることがあります。
また、子供が動き回れるほど成長している場合は、自分で隙間に落ちてしまうこともあるかもしれません。
たとえ害獣の親を捕獲して、巣の中にいる子供を全て取り出したとしても、隙間の奥に入り込んだ子供を見つけられなければ、やがてその子供はそのまま息絶えてしまいます。
すると、腐敗臭がし始めたり、最悪の場合は寄生虫や病原菌によって健康被害が発生してしまう可能性もあります。
もちろん実績のある業者であれば問題なく駆除できるので、屋根裏で害獣が出産してしまった場合は駆除の実績がたくさんある業者を選んで依頼しましょう。

イタチ駆除を業者に頼むメリットとデメリットとは!?

最後に

動物好きのお客様の中には「可愛そうだから子育てが終わるまで我慢しよう」と考える方もいらっしゃいます。
ですが、害獣が出産すると屋根裏で暮らす頭数が一気に増えて、被害はどんどん悪化してしまいます。
赤ちゃんを駆除するというのは確かに可愛そうに思えるかもしれませんが、家の劣化や健康被害を防ぐためにも早めに専門の駆除業者に相談するようにしてください。

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