アライグマの生態や特徴・見分け方とは?おすすめの対処法も紹介

集団で群れるアライグマ
害獣

害獣の種類の一つであるアライグマはどんな動物?対処法は?アライグマは主に夜行性で、甘いものが好物!外見はタヌキやハクビシンなどと似ていますが、しっぽや足跡に大きな特徴があります。今回はそんなアライグマの生態・特徴、見分け方、おすすめの対処法など紹介します。

目次

  1. アライグマの生態や特徴
  2. アライグマの見分け方
  3. アライグマの天敵はいない?
  4. 駆除捕獲は業者や自治体に依頼するのがおすすめ
  5. 最後に

アライグマの生態や特徴

アライグマ親子のイラスト

アライグマの見た目や大きさ

体長は40〜60cmほど、体重は3〜8キロほどでチワワやトイプードルなどの小型犬よりかは一回り大きい中型犬ぐらいの大きさです。稀に10キロを超える個体が見つかることもあります。目の周辺を覆う黒い部分(アイマスク)と縞模様(しまもよう)のしっぽが特徴です。しっぽの縞模様は5〜7本でパターンは個体によって少し異なったりもしてきます。体色はグレーやブラウンなどが多いです。

アライグマの食べ物や好物

雑食性でなんでも食べますが、穀物ではトウモロコシ、果樹ではイチゴ・スイカ・メロンなど甘い物が好物です。その他にもエビ・カニ・魚・カエル・サ ンショウウオ・ヤゴなどの水生動物、トカゲ・ネズミ・鳥のヒナや卵・バッタな どの陸上動物、柿・リンゴ・アケビ・ ドングリなどの果実や種子、畜産飼料、 残飯など、水の中から樹上の物まで何でも餌にします。なによりアライグマは人間と同じような5本指を持ち、手先が器用なので、ミカンは皮をむいて食べ、スイカは穴を開けて中身のみをくり抜いて食べます。この特徴的な痕跡もアライグマ被害の特徴と言えるでしょう。

アライグマの繁殖能力

妊娠率は妊娠可能となる1歳でも70%、2歳以上となると70~100%と高い妊娠率です。更に一度の妊娠で平均4匹ほど出産しますので短期間に個体が急増してしまいます。更にアライグマは一夫多妻制ですので、オスは複数のメスと交尾を繰り返し子供を作っていきます。そして稀に、春の繁殖シーズンで妊娠しなかったり失敗してしまったメスは秋にまた交尾をし出産をすると言われています。

アライグマの寿命

野生のアライグマの寿命は3歳~4歳ぐらいです。ですが飼育下に置かれてる動物園などのアライグマは12~15歳ほどと言われています。この違いは自然界においての環境のなかで様々なエサを捕食することによる感染症や寄生虫の問題や、地域によって十分にエサを食べる事ができない事が要因とされています。

アライグマの行動パターン

夜行性で知られるアライグマですが、アライグマの行動パターンには、大きく分けて2つあります。

エサを求めての行動

アライグマは雑食性で魚や甲殻類などの水中生物や、野菜や果物の果樹類、昆虫や虫類まで様々な物をエサとして捕食します。こういったエサを求めて夜は行動しています。ちなみにどれぐらいの距離をアライグマは行動しているかと言うと、エサとしての資源が豊富な街中などの場合は、行動範囲は狭くなり、1キロ以内に留まりますが、育児中である春先などでは20キロほど行動している個体も確認されています。

寝床・ねぐらを確保するための行動

アライグマや野生動物は、外敵から身を守り安全を確保する場所を寝床・ねぐらにします。主に(屋根裏・床下・廃墟・神社・寺)など、薄暗く雨風がしのげる場所を探すために移動を繰り返し行動しています。

アライグマの行動を季節別に紹介!被害に気をつけたい時期はいつ?

夜行性アライグマの睡眠時間はどれぐらい?

アライグマの睡眠時間はおよそ12時間と言われています。12時間と聞くとよく寝るな〜と思う方もいると思いますが、犬や猫といった私達に身近なペット達は14時間と言われていますからそこまで多い訳ではないですね。アライグマの場合は勿論野生ですから、ゆっくり12時間丸々寝ている訳でもありません。いつなにが起こるかわからない自然界の中ですから、睡眠は浅く、寝て起きてを繰り返しながら体を休めています。

アライグマの見分け方

手のひらを見せるアライグマ
上記「見た目と大きさ」でも少し触れましたが、アライグマの見分け方で一番分かりやすいのは「しっぽ」と「足跡」でしょうか。
アライグマには他の中型害獣とは違い、しっぽに5~7本ほどの縞模様が入っています。その他見た目については、「顔に白いひげがあったり」「耳が白く縁どられている」など細かい見分け方はありますがしっぽを見ると他の害獣との違いがわかりやすいです。

また足跡を見ることで見分けることもできます。アライグマは前足で器用にモノをつかんだりする事ができるので、足の形は5本指に別れており我々人間と似たような足跡になっています。実際にアライグマの足跡を見ると小さい人間の子供の足跡かな?と思うくらいです。ちなみにアライグマ以外のハクビシンやタヌキといった見た目が似ている害獣の足跡は、手のひらと指が離れている状態になるので一目瞭然でアライグマではないと判断できるでしょう。

アライグマの天敵はいない?

実は日本にはアライグマの天敵となる動物がほとんどいないとされています。原産地の北米では狼などの大型肉食獣がアライグマを捕食していますが日本にはこのような肉食獣が自然界ではあまり存在していません。これが爆発的にアライグマが個体を増やしていった要因とも言われております。なにせ我々人間が捕獲や駆除を実施しない限り寿命を待つしか個体は減りませんからね。

駆除捕獲は業者や自治体に依頼するのがおすすめ

アライグマは鳥獣保護法という「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」に指定されており、許可なく捕獲することはできません。なので自分で駆除や捕獲を行う場合は、自治体に許可を申請しなければならないので、許可がおりるまで多少時間がかかる場合があります。
すでに被害が広範囲にわたる場合は、自分で対処するよりも専門の業者に依頼する方がよいでしょう。また、実際に自分で駆除や捕獲をする際には、箱わなの取り扱い方や、捕獲後の後処理など十分注意する必要があるため、少しでも不安な方は多少費用がかかっても専門の業者に依頼することをおすすめします。

最後に

今回はアライグマの生態や特徴について紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか。
アライグマラスカルで有名なアニメの影響により元々はペット用として輸入され日本にやってきたのですが、今ではさまざまな被害を生む外来生物とて問題視されています。アライグマの繁殖能力、寿命、天敵が少ない等が個体を増やしていった要因にもなっており、今後もアライグマの被害は増加する傾向にあり、ますます事前の対策が大切になってきます。

株式会社ミナトではアライグマはもちろん、その他の害獣にも対応しております。専任のスタッフが駆除、対策を行いますので、お気軽になんでもご相談くださいませ。
害虫獣駆除サービス

関連記事 こちらも記事もおすすめ