畳にはダニがいっぱい?ダニに刺されないための自分でできる対策方法

畳が敷かれた和室
ダニ・ノミ

暖かくなると徐々に増加するダニ。布団やカーペット、絨毯などダニが繁殖する場所は室内のあらゆる場所にありますが、中でも住まいに和室がある家では、畳にいるダニの存在も気になるものです。 とくに古い畳がある部屋では日頃からダニ対策することが、ダニの繁殖を抑えるためにも大切になります。そこで今回は畳とダニの関係やダニに刺されない為の対策方法をご紹介します。

目次

  1. 屋内のダニ
  2. 畳とダニの関係
  3. ダニの数は化学畳が少ない
  4. 畳のダニによる健康被害の対策方法
  5. 最後に

屋内のダニ

家の中にいるダニ

家で見つかるダニには大きく分けて二つのグループがあります。それは一生を屋内で生息するダニのグループと、人・動物・植物などとともに屋内に入り込んでたまたま、屋内から見つかるグループです。
屋内で見つかるダニの代表格はアレルギー疾患の原因となるチリダニ類、人を刺すツメダニ類、食品汚染を起こすコナダニ類やチリダニ類などです。一方元々の生息場所は屋内ではないが屋内に入り込んでしまうダニにはヒトに寄生するヒゼンダニ、ペットに寄生するマダニ、野鳥やネズミの巣が近くにあるとワクモ類やオオサシダニ類などがあります。

畳とダニの関係

畳のへり

畳の種類

畳は新しい畳、古い畳、化学畳によってダニの種類が異なってきます。まずは今現在一般的によく売れている化学畳です。お手入れの簡単さや購入しやすい価格で人気です。この化学畳はオールドポリスチレンにイグサをかけた畳、ポリスチレン半分インシュレーションボード半分をイグサで包んだ畳、オールインシュレーションボードのものなど多種類ありますが、現在販売されている化学畳の8割以上のシェアがあるのがオールインシュレーションボードの畳です。新しい畳は2.5年未満のもの、古い畳は10年以上のものです。

畳、絨毯の素材別ダニ構成比

今回は一般的にアレルギーを起こしやすいチリダニと、ヒトを刺す事で知られるツメダニにおいてのダニ構成比を見てみましょう。

畳・新

チリダニ31.1
ツメダニ8.5

畳・古

チリダニ85.8
ツメダニ2.3

化学畳

チリダニ95.1
ツメダニ0

絨毯・毛

チリダニ72.6
ツメダニ6.6

絨毯・化学製品

チリダニ95.6
ツメダニ0.2

ツメダニは新しい畳に多い

ダニの構成比を比べた結果、ヒトを刺す事で知られるツメダニが多かったのかはなんと新しい畳でした。意外でしたがこの理由としては、新しい畳はイグサも藁もある程度の含水量があるので湿度70%ぐらいを好むツメダニが繁殖しやすかったのです。逆に古い畳は含水量も少なくなるので、低湿度でも生息できるアレルギーの原因ともなるチリダニが多いという事になります。

ダニの数は化学畳が少ない

掃除機をかけた実験方法

実験的に15cm角の畳とオールポリスチレン畳を作り200wの掃除機で両畳表面を毎日10秒ずつ5回(5日)吸引して表面のダニ数の変化を比較し、その後水洗い出し法で畳内部のダニ数を調べてみました。

ダニが潜るか潜らないか

その結果、化学畳は掃除機での吸引回数を重ねるたびに直線的に表面ダニ数が減少したが、本物の畳では2度目の吸引からダニ数が激減しいかにも表面ダニ数が減ったようにみえましたが、残留個体数は化学畳4325に対し36325となんと8倍以上の残留数でした。その理由としては畳はイグサと藁で構成されており藁はダニが生息できる空間があり、しかもエサになるカビもあるので最高の繁殖場所になります。一方化学畳にはイグサしか潜れる場所がなく室内空気が乾燥すればまともにその影響をうけ生息できません。現在屋内に生息するダニの種類が激減したのは化学畳のシェアが増加したからでしょう。

畳のダニによる健康被害の対策方法

和室に着物の女性

掃除機による清掃

新しい畳による被害はおもにダニ刺されで、古い畳による被害はアレルギー疾患です。古い畳にはチリダニが多く、寝ている間にダニアレルゲン(おもに糞)を吸い込みやすいからです。古い畳では掃除機をかける回数を増やせば表面のチリダニもアレルゲン量もある程度は減らせる事ができます。初夏に週一の頻度で畳表面の掃除機かけを始めると14ヶ月後の夏にはダニを7割も減らせる事ができます。これが化学畳なら最初の1か月は週一回、その後1〜2回の掃除機かけで4か月後には9割減にもなります。

空気の入れ替えと乾燥

湿度がカビを作りそのカビをエサにするためダニは繁殖していきます。特に畳の原料のイグサや藁はカビが作られやすいのです。予防と対策については天気の晴れた日に1日1時間ほど空気の入れ替えとして窓を開けて換気を行いましょう。乾燥が進むとダニは生息しずらくなってきます。また、梅雨や雨の多い時期では室内に除湿器や除湿剤などを設置し湿度を70%以下にするように心がけましょう。

※その他のダニ対策はこちらをどうぞ。
ダニ対策の基本について適切な駆除方法とは

やってはいけない事

新しい畳はもちろん古い畳でも絶対にしてはいけない事が、畳の上に絨毯やゴザを敷く事です。畳表面と絨毯やゴザの間に隙間ができ、その隙間で湿度が高くなり様々なダニを繁殖させてしまうからです。布団をひきっぱなしにするのもダニを招いてしまうので絶対にやめておきましょう。

最後に

今回はダニと畳の関係についてお伝え致しました。最近の新築の家では化学畳が使われる事が多いですが、築年数が経った家ではイグサを使った畳が主流です。畳を長持ちさせる為にも掃除や空気の入れ替えなどの定期的な清掃を心がけ、ダニを住まわせない環境作りをしていきましょう。

ミナトのダニ・ノミ・トコジラミ駆除では豊富な知識と技術をもった害虫駆除のプロが現場を徹底調査し、被害状況やダニ・ノミ・トコジラミの種類からもっとも効果が高い方法で施工を行なっていきます。また、人体に影響のない安全な薬剤を使用して害虫駆除を行うので、小さなお子さまやペットがいるご家庭でも安心で安全な施工が可能です。ダニ・ノミ・トコジラミ駆除・対策予防は是非ミナトにご相談ください。

関連記事 こちらも記事もおすすめ