ペットにダニはつきもの?ペットを飼う人は覚えておきたい注意点

体を掻く犬
ダニ・ノミ

犬や猫をはじめとするペットからは多種のダニが居るのが確認されています。それらのなかには今までに人に皮膚炎を起こした例が多数報告されています。特に犬猫に寄生するダニによる皮膚炎の被害が多いので、今回は犬猫に由来するダニについてお伝えします。

目次

  1. ペットの増加とダニや病原体
  2. ペットに寄生するダニ
  3. ペットのダニから皮膚炎
  4. 犬、猫のダニによる皮膚炎の症例
  5. ペットにいる吸血性のダニ
  6. 最後に

ペットの増加とダニや病原体

増え続けるペット

近年空前のペットブームで、飼い犬の登録件数は年々増え続けています。登録されていないものも含めると2000年で約1000万頭を超えていると思われます。また、猫の数も犬に迫る勢いで増え続け同じように1000万頭を超えていると推測されます。

外国から来たペット達

その他にもハムスターやリス、ウサギなどの齧歯類と呼ばれる仲間や鳥類、爬虫類など様々なペットがブームとなって主に住居の中で飼われています。それらは亜熱帯地域に生息している珍しい動物も多く含まれる為、その地域特有のダニや病原体などの寄生生物がペットとともに国内に持ち込まれており、それらが人に病害を起こすケースも報告されています。もちろん検疫期間でしっかりとチェックがされていますが、それも万全ではありません。ペットを飼う場合はこれらの寄生外注についても十分念頭においておく必要があります。

ペットに寄生するダニ

ここではペットに寄生するダニに絞って、人に皮膚炎を起こす可能性のある主な種類を列記してみました。これらのダニ類による皮膚炎の被害はなんらかの理由でどこでも起こりうる可能性があるため、ペットを飼育する際は十分な注意を払わなければいけません。

犬に寄生するダニ

  • 犬疥癬虫
  • イヌミミヒゼンダニ
  • イヌツメダニ
  • イヌニキビダニ
  • マダニ類

猫に寄生するダニ

  • ネコ疥癬虫
  • ネコツメダニ
  • ネコニキビダニ

ウサギに寄生するダニ

  • ウサギミミヒゼンダニ
  • ウサギツメダニ
  • マダニ類

ハムスターに寄生するダニ

  • イエダニ
  • トゲダニ
  • ツツガムシ

鳥類に寄生するダニ

  • トリヒゼンダニ
  • トリサシダニ
  • ワクモ
  • ウモウダニ

その他爬虫類などに寄生するダニ

  • マルヒメダニ
  • シラミダニ

ペットのダニから皮膚炎

犬猫以外のペットにも注意

多くのペットをはじめとする動物には各種動物に特有のヒゼンダニが寄生しており、それらは世界中で認められています。人の疥癬と同じように、犬にはイヌヒゼンダニ、ネコにはネコショウセンコウヒゼンダニが、皮膚の中に生息しています。

※疥癬とは?疥癬の詳しいお話はこちらをどうぞ。
ダニに噛まれると病気になる?気になる感染症や症例など

このほかにも馬、豚、牛などの家畜やラクダやウサギネズミなどに特有の疥癬が認められています。これらの疥癬虫は犬や猫の疥癬虫と同じように一過的に人に皮膚炎を起こす可能性もあるため、これらの動物をペットにした場合は皮膚炎のチェックを確認し買っている時も他の動物からの感染に気をつけなければいけません。

犬、猫のダニによる症例

体を掻く猫

耳鳴りはダニのせい?

ミミダニと呼ばれるミミ疥癬虫は犬、猫、キツネ、フェレットなど各種動物の耳の中に寄生するダニです。このダニによって人に被害が起こった事例についてお伝えします。
ある女性が耳の奥がずっとガサガサ、ゴロゴロ鳴って違和感を覚え、それがなかなか改善しないので病院を訪れました。耳鼻咽喉科の先生が女性の耳の奥を覗くと微小な虫が鼓膜の上を這っていたのです。この女性は数匹の猫と共にして暮らしていましたが、どの猫も捨て猫を拾ってきて飼うようになりました。トリミングや動物病院などにも行かずに飼っていたため、普段は猫にしか寄生しないこのダニも、何を間違えたか人の耳に入って住み着いてしまったと思われます。
このダニを摘出したあとは女性の耳鳴りもなくなったそうです。捨て猫を飼う場合には寄生ダニの注意が必要だと再確認させられますね。

1匹のダニ

ある日飼い犬のシーズー犬が皮膚をしきりに掻く行為を始め、皮膚炎が発生していました。いつまでたっても症状は一向に改善されず、今度は飼い主の人にまで皮膚炎が発症してしまいました。そこで近くの動物病院に行き診てもらうと1匹のイヌヒゼンダニを見つけることができました。その後ダニを取り除き、ペットの寝床なども綺麗に掃除対策を行い、疥癬治療を行ったところ、症状も徐々に改善され飼い主の皮膚炎症状もピタリとなくなりました。この飼い犬はトリミングなどにも定期的に行っていたのにも関わらず、ダニの被害が起きてしまったのです。

ペットにいる吸血性のダニ

野良犬、猫などにはむやみに触らない

ペットの体に寄生して体液を吸って生活しているツメダニは人に皮膚炎を起こすことでもよく知られています。ネコの体毛に寄生するものをネコツメダニ、イヌに寄生するものをイヌツメダニ、そしてウサギにはウサギツメダニ。動物の種類によってそれぞれ特有のツメダニが知られています。

特にネコのように放浪性のある動物は様々な寄生虫のダニを外部から家の中に持ち込んでくるので要注意です。本来動物やペットに寄生しているダニは一過性に人に寄生して皮膚炎を起こすことがほとんどで、人に寄生して繁殖を繰り返すことはないので動物のダニ治療さえ行えば被害が持続することはありません。

このように近年様々なペットを飼う人が増えてきたので、未知な面が多く、それらがどのようなダニに寄生されているか、また感染症との関わりも含めて十分な注意を払う必要があります。

最後に

今回は主に犬や猫といったペットとダニの関係についてお伝えしました。今では珍しいかもしれませんが、犬を室外で飼っている場合などはやはりダニやその他の寄生虫に注意が必要です。室内犬であっても散歩の際にダニをくっつけてくる事もありますし、外に出る際には注意をし、ペットの状態をよく確認しておきましょう。室内にいてもダニの事が心配でしたら私達ミナトにお任せください。
ミナトのダニ・ノミ・トコジラミ駆除では豊富な知識と技術をもった害虫駆除のプロが現場を徹底調査し、被害状況やダニ・ノミ・トコジラミの種類からもっとも効果が高い方法で施工を行なっていきます。また、人体に影響のない安全な薬剤を使用して害虫駆除を行うので、小さなお子さまやペットがいるご家庭でも安心で安全な施工が可能です。ダニ・ノミ・トコジラミ駆除・対策予防は是非ミナトにご相談ください。

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