冬でも布団にダニが発生する理由と対策方法
就寝中にダニに刺されたことはありませんか?ダニは暖かく湿度が高い場所を好むため、夏に被害が多いというイメージがあるかもしれません。しかし実は、冬でも布団の中はダニにとって繁殖しやすい環境になる可能性があります。そこで今回は、冬に布団でダニが発生する理由と、効果的なダニ対策についてお話しします。
目次
冬でも布団でダニが発生しやすい理由
ダニは、高温多湿でエサが豊富な環境を好みます。
【ダニが繁殖しやすい条件】
- 温度:25℃前後
- 湿度:65%以上
- エサ:フケ、アカ、食べかす、カビなど
上記の3つの条件が揃えば、ダニは季節を問わず活発に活動し、どんどん繁殖します。
では、冬の布団の中はどうでしょうか?
冬は外気温が低く空気も乾燥しがちですが、就寝中の布団の中は人の体温で温められ、寝汗によって適度な湿度が保たれます。
加えて、冬は肌が乾燥しやすく、就寝中に剥がれ落ちるフケや角質が増えるため、ダニにとってのエサが他の季節よりも豊富になるのです。
その結果、冬でも布団の中は高温多湿でエサが豊富な、ダニにとって快適な繁殖環境が整ってしまう可能性があります。
布団にダニが発生しているか目で確認できる?
布団に発生するダニの多くは、人を刺さないヒョウヒダニ(チリダニ)です。
ヒョウヒダニの体長は1mmに満たないため、肉眼で確認することはほとんどできません。
しかし、布団やマットレスの下に白い粉が落ちていたり、掃除機で布団を吸った後のダストボックスに白い粉が溜まっている場合は、ヒョウヒダニが発生している証拠といえるでしょう。
もし就寝中にダニに刺された場合は、ツメダニも発生している可能性があります。
ツメダニの体長も約1mmと非常に小さいため、目視で確認するのは難しく、刺されるまでその存在に気付かないことが多いのです。
ツメダニに刺される場合、布団にヒョウヒダニが大量発生しているかもしれません。
というのも、ツメダニはヒョウヒダニを捕食し、その体液を栄養源にしているためです。
ツメダニに刺されるということは、エサとなるヒョウヒダニが布団に大量発生しており、そこにツメダニが集まってきている可能性があります。
布団に発生したダニを退治する方法
ダニ退治は、熱や乾燥によってダニを死滅させた後、死骸やフンを取り除くという流れが基本です。
もしご自宅に布団乾燥機がある場合、以下の手順を参考にしてみてください。
①空調を使って室温を上げ、湿度を下げる。
室温が低いと布団が温まりにくく、布団乾燥機の効果が半減する恐れがあります。
さらに、湿度が高いと布団が十分に乾燥せず、ダニを効果的に死滅させることが難しくなります。
そのため、あらかじめエアコンやヒーターを使用して室温を上げつつ、湿度も調整しておきましょう。
②製品の使用方法に準じて布団乾燥機をかける。
布団の表面だけに熱を加えると、ダニが熱が届かない裏側へ逃げてしまう可能性があります。
表面に熱を与えた後は、布団を裏返して反対側も同じように乾燥させてください。
③掃除機で死骸やフン、ダニの抜け殻を吸い取る
布団専用のノズルやアタッチメントを使用し、布団の表面をゆっくりと、一定の力で掃除機をかけてください。
縦横、斜めなど、複数の方向から吸引すると取り残しを防げます。
この①~③の手順を1日2回、3日連続で行うとさらに効果的です。
布団乾燥機がない場合は、以下の方法でもダニを退治することができます。
- 布団の洗濯
- 洗濯機の熱風乾燥機能
- コインランドリーの乾燥機能
- スチームアイロン
また、マットレスにダニが発生している場合は、素材によって適切な対策方法が異なります。
例えば、熱に弱いウレタンマットレスやファイバーマットレスに布団乾燥機を使用すると、素材が傷む可能性があります。
一方、スプリングコイルマットレスは布団乾燥機を使用できることが多いですが、必ず取扱説明書を確認してからダニ退治を行ってください。
まとめ
今回は、冬の布団でダニが発生する理由と、布団のダニを退治する方法についてご紹介しました。
少し手間はかかりますが、布団に発生したダニは自分で退治することが可能です。
布団のダニ対策を丁寧に行うことで、被害が収まる場合も多いでしょう。
ただし、ダニは高温多湿な場所であればどこでも繁殖するため、被害の状況によっては専門業者に任せるのもおすすめです。
(株)ミナトでは、人体に影響のない安全な薬剤を使用し、害虫駆除を行っています。
寝室全体のダニ駆除も安全に施工できますので、まずはお気軽にご相談ください。