イエシロアリの脅威。予防や駆除方法について

家にシロアリが群がっている様子
シロアリ

現在、日本で報告されている主なシロアリ被害と言えばヤマトシロアリやアメリカカンザイシロアリ、そしてイエシロアリによるものです。ただ、その中でもイエシロアリの被害が一番深刻化しやすいと言えます。それはイエシロアリが他の種類のシロアリとは違う脅威の生態があるからです。今回はそんなイエシロアリの脅威について説明します。

目次

  1. イエシロアリの脅威
  2. 予防方法について
  3. 駆除方法について
  4. 駆除は業者に任せよう
  5. 最後に

イエシロアリの脅威

シロアリはそもそもは森の中で生息する虫であり、自然界の中では分解者と位置づけられる程、重宝される虫です。シロアリは倒木や枯れ葉を分解し、土に還すといった重要な役割を担っています。しかし、そんなシロアリが家の中で発生してしまう家をボロボロにするなどとんでもない悪影響を及ぼしてしまいます。特にイエシロアリは以下の特徴があるため他のシロアリと比べ脅威とされています。

巣ごとの個体数

シロアリは巣を作り集団をなして木材を侵食しますが、イエシロアリは一つの巣に数十万から数百万匹生息していると言われています。これは他の種類のシロアリに比べても10倍以上の多さです。つまり、イエシロアリの巣が家の近くに発生してしまうとそのシロアリの数だけの食糧が必要となるため、被害規模が大きくなりやすく、被害スピードも速くなってしまいます。

巣の大きさや場所

イエシロアリの巣は大きいものになると直径1メートルにも及びます。他の種類のシロアリであればここまで大きくはならないためエサが取れない環境となれば巣を移動することがあるのですが、イエシロアリの場合は巣を移動しません。そのため、家の近くにイエシロアリの巣があれば自分の家が集中的に狙われる危険性があります。また、行動範囲もかなり広いため、範囲100メートル内であれば被害を受ける可能性があるとされています。

予防方法について

チェックしている様子
一般的にシロアリは木造住宅にしか発生しないとイメージしている人が多いのですが実はそうではありません。鉄筋コンクリートの住宅だとしても発生します。それは、いくら鉄筋コンクリートとはいえ、家の一部に木材が使用されるからです。シロアリはエサとなる木材があればどこからでも侵入します。また、新築であったとしても油断してはいけません。新築時はシロアリ対策として薬剤を散布することが多いため、築年数が浅いとシロアリは発生しにくいですが薬剤の効力は半永久ではありません。一般的には築5年で薬剤の効力が切れるためその前に対策することが必要なのです。ではどのように予防し対策すればいいのでしょうか?

定期的なシロアリ点検

点検の際、一番注意しなければいけない場所は家の床下です。シロアリの多くは家の床下を侵入経路としています。床下は、地面と繋がっていているためシロアリが最初にたどり着く場所です。また、床下は湿気がこもりやすく日光も当たりにくいためシロアリの温床となってしまいます。蟻道がないか、カビが生えていないか、湿った箇所がないかを確認しましょう。床下に調湿材などを置いておくと湿気がなくなるため効果的とされています。早期発見・早期対策を行いましょう。

定期的な薬剤散布

防蟻対策として薬剤散布が有効です。新築時で薬剤散布がされていれば数年は効果が持続しますがやがて効力が切れてしまいます。そのため何年で効力が切れるのか事前に確認しておきましょう。効力が切れるタイミングで再散布を依頼すれば継続的にシロアリの発生率を抑えることができます。

駆除方法について

シロアリの駆除の際、気を付けなればいけないことは巣ごと全滅させなければ意味がないということです。いくら被害箇所にいるシロアリを駆除したとしても巣はまた別のところにありそこには数十万以上のシロアリが隠れているのです。ではどのように巣を全滅させればいいのでしょうか?それは、主に2パターンがあり、一つ目は、ベイト工法と呼ばれる駆除方法です。これはベイト剤と呼ばれる毒餌を置き、その毒餌を持ち帰ったシロアリを起因として巣を全滅させます。もう一つは薬剤を散布する方法です。これは被害箇所は当然ですが、シロアリの巣を特定し巣の位置を狙って薬剤を散布して巣を全滅させます。

駆除は業者に任せよう

プロの業者の写真
シロアリの駆除は可能な限り駆除業者へお任せするようにしましょう。シロアリの駆除には専門的知識が必要となります。中途半端に駆除してしまうとシロアリを刺激することになり、巣が分断し、被害がさらに拡大してしまう恐れがあります。シロアリを完全駆除するためには巣ごと全滅させなければいけません。業者へ依頼すると費用がかかりますがその分安全、安心に駆除することができます。

最後に

今回はイエシロアリの脅威と予防、駆除方法について説明しました。イエシロアリは他の種類のシロアリと比べ巣ごとの個体数が多く、被害が大きくなりやすく、被害スピードも速いため発生してしまうと大きな被害を受ける危険性があります。ですが、薬剤散布をすることによりシロアリの発生率を抑えることができ、定期的な点検をすることで早期発見・早期対策ができます。万が一、シロアリを発見した際は自分で駆除するのではなく、業者へ依頼しましょう。

※ミナトのシロアリ駆除では、人体に影響のない安全な薬剤を使用してシロアリ駆除を行うので、小さなお子さまやペットがいるご家庭でも安心で安全な施工が可能です。 シロアリは早期発見、早期対策が重要です。シロアリ駆除・対策予防は是非ミナトにご相談ください。

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