アライグマの行動を季節別に紹介!被害に気をつけたい時期はいつ?
アライグマの被害に気をつけたい季節はいつ?暖かくなってきた春?それとも暑い夏?涼しくなった秋?雪が降る冬?今回はアライグマの行動を季節別にご紹介し、被害にあわないためにも、いつの時期に対策するのがベストなのかお伝えいたします。
目次
アライグマの春【出産】3月~5月
分かりやすく3ヶ月毎の季節サイクルで進めていきたいと思います。まずは春です。この季節は私達人間やその他の動物達、更には花々や木々などにとっても花咲き行動が始まる季節です。そしてアライグマ達にとっても例外ではなくこの季節には行動をしています。この季節のアライグマは交尾を終え「出産期」を迎えます。出産を終えたアライグマは母子共に行動をし、人間同様おっぱいをもらいながら子供は成長していきます。この季節は母親はおっぱいをあげるためにタンパク源となる動物質の餌を求めて活発に行動を始めます。魚や水性生物、小動物などです。そして春の時期に育った子供のアライグマは夏を迎えると同時に個体も大きくなりおっぱいを飲むだけの時期は終わります。離乳期です。
アライグマの夏【行動】6月〜8月
春に産まれたアライグマはこの夏の季節には人間で例えると5歳頃を迎えます。私達人間も様々な物を食べれるようになっているのと
同様にこの季節のアライグマは特に食欲旺盛で色々な物を捕食していきます。7月頃までは母と共に行動しているアライグマもこの頃になると親離れをして単独で行動をするようになります。自分でねぐらや巣を作りエサを探して活発に動き回ります。この時期がアライグマによる被害が1番多く発生してしまう時期と言ってよいでしょう。春までは野外でのエサも少なかったですが夏を迎える頃には様々な農作物や生物や自然の物をエサとして摂取することができるからです。そして春の出産期で交尾もせずに終わったメスのアライグマは夏の終わり、8月や9月頃から2度目の交尾期を迎える個体もいます。
アライグマの秋【蓄える】9月〜11月
この時期に2度目の交尾期を終えた個体は春と同じように出産をし母子で行動を共にします。ちなみに父アライグマは子供とは行動を共にしません。行動を共にするのはおっぱいをあげる母アライグマとのみです。秋のこの時期になるとエネルギー源となる果実や脂肪分の多い植物質を選択的に摂取するようになります。特にトウモロコシやサルナシ、コクワ、ヤマブドウなどへの嗜好性はとても強いです。エネルギー源となる物をエサとして蓄えているのには訳があります。そう、秋を終えると冬を迎えます。冬に向けての蓄えです。
アライグマの冬【半冬眠】12月〜2月
冬がやってきました。遂に雪も降り始めてエサとなる木の実や農作物は既にありません。自然界では1番辛い季節です。クマなどの大型害獣はこの季節はエサを蓄え冬眠に入ります。1度も起きることなく春まで眠り続けこの冬を越すのです。さてアライグマはどうなのでしょうか?実はアライグマは冬眠をしないという事がわかっています。ですが「休眠」という状態で冬を過ごします。この休眠ですが半冬眠とも呼ばれ1日の大半をねぐらで過ごし寝ています。通常のアライグマの睡眠時間は12時間ほどですのでこの休眠中は更に増えて18時間程度睡眠しています。なのでまるっきり行動しない冬眠とは違い最低限のエサを食べる行動などはしているので冬だからと言ってアライグマの害獣被害がないわけではありません。
アライグマはこの時期に対策したい!
春に対策するのがベスト
アライグマの対策をするのなら春がベストでしょう。6、7月になってしまうと親子揃ってエサを食べるのでこの時期に被害が大きくなってしまいます。なのでまだ子アライグマが小さい授乳期間中にアライグマ対策を施さなければなりません。地方自治体でも罠やエサによる捕獲を春に行います。この時期に母アライグマを捕獲することによって子アライグマを成長させる事を防げ、出産をしていないアライグマの2度目の交尾期も防げる事ができるので一石二鳥なのです。3月頃までにもし自宅近くや庭や畑や農地などでアライグマを発見した場合などは、前もって地元の自治体や害獣駆除業者に相談をしておくのもいいでしょう。春の捕獲計画を作っていてくれているかも知れません。アライグマは鳥獣保護法に基づき自分で勝手に罠などを使って捕獲することはできませんので気をつけましょう。
最後に
今回はアライグマの季節別の行動や、被害に気をつけたい時期についてご紹介しました。特に被害が出る季節は出産を経て子アライグマが行動をし始める春から夏にかけてです。前年から被害が出てたり、近くでアライグマを見かけたりした場合は春頃から対策を始めましょう。
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