エアコンでダニが発生する理由と繁殖を防ぐ方法
![エアコンをつける様子](https://minato-anshin.com/column/wp-content/uploads/2024/12/aircon-mites-prevention.webp)
エアコンをつけると、くしゃみが出たり目がかゆくなったりしてお困りではありませんか?もし、エアコンをつけたタイミングでこれらの症状が出る場合、エアコン内部でダニが発生している可能性があります。今回は、エアコンでダニが発生する理由や、エアコン内部でダニを繁殖させない方法について詳しくお伝えします。
目次
エアコンの中でダニが発生する理由
ダニは、日が当たらず高温多湿で、ホコリやカビといったエサが豊富な場所を好みます。
エアコン内部は、これらの条件が揃いやすいため、季節を問わずダニが発生する可能性があります。
特に夏は、エアコンにダニが発生しやすい季節です。
外気温が高いため、エアコンを使用していない間もエアコン内部の温度は高く保たれます。
さらに、冷房や除湿機能を使用すると、熱交換器に結露が発生し、エアコン内部の湿度が高まります。
こうしてダニが活動しやすい環境が整い、フィルターに付着したホコリをエサに、ダニの活動が活発になることがあります。
冷房や除湿機能を使用したあとは、送風機能や内部クリーン機能を活用してエアコン内部を乾燥させることが大切です。
一方で、冬は外気温が低く空気も乾燥しているため、基本的にエアコン内部でダニが発生することはありません。
しかし、加湿器の使用や洗濯物の部屋干し、窓に発生した結露を放置している場合、お部屋の湿度が高くなり、ダニが発生しやすい環境になることがあります。
暖房使用時のエアコン内部の温度は30℃を超えるため、室内の湿った空気がエアコン内部に流入しても湿度が上がりにくく、ダニが発生するリスクは低いと考えられますが、問題はエアコンを使わない時間帯です。
暖房を切ったあと、エアコン内部の温度はダニにとって快適な範囲まで下がり、そこに室内の湿った空気が流れ込むと、エアコン内部は暖かく湿った状態になる可能性があります。
この状態が続くと、夏と同じようにダニが発生しやすくなるため注意が必要です。
エアコン内部のダニを放置するとどうなる?
エアコン内部でダニが発生していることに気付かず使い続けると、ダニアレルギーを発症する恐れがあります。
【ダニアレルギーの主な症状】
・アレルギー性鼻炎
突発性や反復性のくしゃみ、サラサラした鼻水、鼻づまりなど
・アレルギー性結膜炎
目のかゆみ、充血、涙目など
・アトピー性皮膚炎
かゆみ、湿疹、皮膚の赤みなど
これらの症状は、ダニの死骸やフンが粉々になったものがエアコンの風に乗って室内にばら撒かれ、それを吸い込むことで引き起こされます。
エアコンをつけている時だけ症状が出る場合、アレルギーの原因がエアコン内部にある可能性を疑いましょう。
症状が軽い場合は、エアコンのお手入れやお部屋の掃除、換気などを徹底することで改善が期待できます。
また、高性能な空気清浄機を使用して、空気中のアレルゲンを除去するのも効果的です。
しかし、免疫力が低下している方や小さなお子様、高齢者がダニ由来のアレルゲンを吸い込むと、気管支炎や喘息などの呼吸器疾患を誘発する可能性があります。
対策をしてもアレルギー症状の改善がみられない場合は、症状が悪化する前に医療機関を受診するようにしてください。
咳が止まらまい!ひどくなる原因はダニのせいかも?ダニとアレルギーの関係
エアコン内部のダニ対策には掃除が効果的
エアコンでダニを発生させないためには、ダニのエサになるホコリを溜めないことが大切です。
特にホコリが溜まりやすいフィルターは、頻繁に使用するエアコンであれば2週間に1回、あまり使わないエアコンでも1か月に1回は掃除するようにしましょう。
フィルターの掃除は、以下の手順で行うときれいに仕上がります。
① エアコンの電源を切り、コンセントを抜く。
② フィルターを取り外し、掃除機や柔らかいブラシでホコリを取り除く。
③ フィルターの汚れをぬるま湯で洗い流す。
※汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めた水にフィルターを浸し、柔らかいスポンジで優しく洗った後、洗剤が残らないようによくすすいでください。
④ 乾いたタオルでフィルターの水分を拭き取り、自然乾燥させる。
⑤ フィルターが完全に乾いたら、エアコンに取り付ける。
※生乾きの状態で取り付けると、カビが発生する原因となるため注意してください。
フィルターの掃除とセットで、カビやホコリが溜まりやすい吹き出し口の掃除も行うと効果的です。
吹き出し口は、濡れた雑巾で拭いたあと、水気が残らないように乾拭きをし、最後にしっかりと自然乾燥させてください。
また、一部のエアコンでは冷却フィンも自分でお手入れできる場合があります。
ただし、冷却フィンは壊れやすく、誤った方法で掃除をするとエアコンの故障や発火につながる恐れがあるため、基本的にはクリーニング業者へ依頼するのがおすすめです。
まとめ
今回は、エアコン内部でダニが発生する理由や、エアコンのダニ対策として有効なお手入れ方法についてお話ししました。
多くのご家庭で換気の回数が減る冬は、室内が高温多湿になりやすい傾向があります。
エアコンの掃除をこまめに行い、部屋干しや加湿器の使いすぎによってお部屋の湿度が上がりすぎないよう注意しましょう。
もし、ひどい結露によって室内がジメジメしている場合、住宅の劣化や施工不良といった問題が隠れている可能性があります。
快適な室内環境を整え、ダニの発生を未然に防ぐためにも、ぜひ一度(株)ミナトまで住宅の点検をご依頼ください。