スズメバチが活発に動き出す季節とは?覚えておきたいスズメバチの一生とアスリート並みの運動神経

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ハチ

スズメバチが活発に動き出す季節は春から秋にかけてです。とくに夏の時期はハチの被害も多くなるので、スズメバチといえば夏のイメージが強いのではないでしょうか?では、それ以外の季節はスズメバチは何をしているのでしょう?今回はスズメバチの一生とアスリート並みの性能についてお伝えします。

目次

  1. スズメバチの一生
  2. アスリート並みのスズメバチの運動神経
  3. スズメバチの飛行能力
  4. スズメバチの狩りの能力がすごい
  5. スズメバチの吸着性能がすごい
  6. スズメバチの半端ない攻撃性
  7. 最後に

スズメバチの一生

花の上にいるスズメバチ

春・4〜5月

寒い季節を乗り越えて暖かくなってくると女王蜂が越冬から目覚め、1匹で巣作りを開始します。女王蜂1匹だけで作った巣は特徴的です。この季節に女王蜂を駆除する事ができればその年のスズメバチの被害を抑える事ができます。

初夏・5〜6月

女王蜂が巣を作りながら卵を産み幼虫を育てていきます。ある程度働き蜂が成虫になるまですべて1人でこなしていきます。人間で言うとシングルマザーが働きながら子供を10人以上育て、その間に材料を集めて自力で家を建てる。完全にオーバーワークですね。人間社会と違い国や地方からの補助は一切ありません。ちなみに女王蜂だけで育てた働き蜂は小さめに育ちます。

夏・7〜8月

働き蜂が成虫になると巣作りやエサ集め、幼虫の世話などを女王蜂に代わり働き蜂が担います。女王蜂はその間卵を産むことに専念します。働き蜂は休むことなく働き続け、1か月ほどで死んでしまいます。大人になったらほとんど休みなく死ぬまで働き続ける。。ブラック企業も真っ青なスズメバチの社会ですね。この季節はスズメバチによる被害が多発する季節になります。巣作りやエサ集めで活発に動き出すので我々人間とも接触する機会が増えて被害に繋がっていきます。

※スズメバチの被害を防ぐ方法などについてはこちらを参考にしてください。
スズメバチが人を刺す前に出すサイン!危険回避のため知っておきたいこと

秋・9〜11月

巣の大きさと働き蜂の数が共にピークに達する季節です。スズメバチの種類によっては、1つの巣で2000匹を超える働き蜂がいるというから驚きです。このころになると、新女王蜂とオス蜂が大量に発生し、他の巣の新女王蜂やオス蜂と交尾をするために、外の世界へ飛び立ちます。ですが、外の世界は危険なので大半は天敵に捕食されてしまったり、交尾相手が見つかる前に力尽きてしまいます。無事に交尾をして次の世代に遺伝子を残せるのはほんの一部だけなのです。人間社会よりもカップルになれる確率は低いかもしれません。

冬、越冬・12〜4月

オス蜂は交尾を終えると越冬せずに死んでしまいます。交尾を終えた新女王蜂が、朽木の中や土の中に部屋を作って1匹で冬を越し春がくるのを待ちます。5ヶ月も寒さに耐えながら眠りつづけるのもなかなか大変な事ではないでしょうか。

アスリート並みのスズメバチの運動神経

女性が走っている
優れた集団生活が有名なスズメバチですが、個々の能力もアスリート並みに高く、多才で1匹だけで見てもかなり優秀な昆虫と言えるでしょう。スズメバチの性能について見ていきましょう。

スズメバチの飛行能力

スズメバチの行動範囲は、巣を中心とした半径数百メートルから2キロメートルほどです。場合によっては、その距離を1日に何回も往復して飛行距離が100キロメートルほどに及ぶこともあります!1日に100キロ移動するとはすごい運動量ですね。さらに飛行速度は時速30〜40キロも出ますので、一般人が自転車で全速力で走っても追いつけないぐらいの速さです。

スズメバチの狩りの能力がすごい

飛んでいるスズメバチ
スズメバチは種類ごとに様々な昆虫を狩ります。オオスズメバチの獲物はカミキリムシやコガネムシ、カマキリなどの大型昆虫です。硬い殻を持ち、自分達よりも大きな昆虫を狩るというのはかなりのパワーがある事がわかりますね。オオスズメバチの顎の力はすごく強く、駆除の際に網をかじりついたスズメバチが胴体がちぎれてしまい頭だけになったのにも関わらず、噛み付いた網からなかなか離すことができなかったという事もありました。また、キイロスズメバチやコガタスズメビチは小さい昆虫を主な獲物にしていて、ハエやアブなど飛行を得意としている昆虫もターゲットになります。人間がなかなか捕まえる事はできないハエも捕まえてしまうのですから、すごい飛行能力を持っていますね。

スズメバチの吸着性能がすごい

スズメバチの足先を見てみると2本のカギヅメの間に板状の突起のようなものがあります。このカギヅメは樹皮などでボコボコしたものに引っ掛けて歩くのに都合が良く、さらに真ん中の板状の突起はガラスなどのツルツルの平面を歩くのに都合がよいのです。この突起物のようなものを濁盤(じょくばん)といい、吸盤のような働きをしています。濁盤のおかげで平面のものにとまったり、壁や天井を縦横無尽に歩いたりする事ができるのです。ガラス越しに濁盤を見てみるとペタッと張り付くように捉える様子が確認できます。

スズメバチの半端ない攻撃性

スズメバチの中でも特に攻撃性の強いスズメバチは何かご存じでしょうか?それはオオスズメバチです。攻撃性の高いオオスズメバチはたった数匹でミツバチや他のスズメバチの巣を全滅させる事ができます。巣に危害を加えた者への反撃も凄まじく、外来生物として最近注目されてるツマアカスズメバチは200メートルも追いかけてくる事があります。

最後に

今回はスズメバチの一生とアスリート並みの運動神経についてお伝えしました。スズメバチは女王蜂1匹だけが冬の期間を越冬すると言うのは驚きでしたね。そしてブラック企業もビックリの働き蜂の過酷な労働環境。。さらに、1日に100キロも移動をする事ができるというのも一般的な昆虫ではあり得ない事でしょう。被害が多発する夏のシーズンに向けてより一層スズメバチの被害には気をつけていきましょう。スズメバチの巣を見つけた場合は我々ミナトにお任せください。

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