新オミクロン株【BA.2】は感染力が強い!?その特徴とはいったい?

omicronが印字された小さなブロック
除菌消毒

新型コロナウイルス感染者が連日増え続けていますが、ここに来て感染力がオミクロン株より高いと言われている【BA.2】いわゆる“新オミクロン”が国内でも感染確認がされ始めました。まだ確認できる情報が少ないですが、どのような特徴があるのかをお伝えしていきます。

目次

  1. 新オミクロン【BA.2】とは?
  2. 【BA.2】の危険度は?
  3. 【BA.2】の感染を防ぐためには
  4. 最後に

新オミクロン【BA.2】とは?

covid-19と書かれた文字

変異株ではない

そもそもウイルスというのは自らが生き延びるためにどんどん変異を繰り返していくものです。新型コロナウイルスも従来株から始まり“アルファ株”“デルタ株”“オミクロン株”と感染の主流は変わってきました。ですが今回の【BA.2】は新たな変異株という訳ではなく、オミクロン株でありながら系統の違うウイルスという事です。オミクロン株は【BA.1】【BA.2】【BA.3】とタイプの違うウイルスが確認されており、日本国内はもとより世界中でも猛威をふるっているのが【BA.1】いわゆるオミクロン株の主流です。これがそろそろ【BA.2】に移行していきそうな感染状況というわけです。

感染状況

日本国内での【BA.2】の感染状況はまだ空港検疫で300件、通常検査で30件ほどしか確認できていません。海外では既に40カ国ほどで感染が確認されており、なかでもデンマーク、イギリス、インドなどではBA.2の感染者が増えてきています。特にデンマークでは新規感染者数が1日に4万人を越す状態が続いてますが、最新の研究結果では新規感染者の約65%がBA.2によるものだと発表されています。

感染力が強い

ヨーロッパの中でも特にBA.2の新規感染者が多いデンマークの感染者推移を見るとBA.2が感染力が強いと言われている理由がわかってきます。デンマークでは日本と同じようにオミクロン株が2021年の10月頃から徐々に増え始め、年が明け1月前半には新規感染者数が1日2万人ほどになりしばらく感染者数は横這いの状態が続きました。このままピークアウトを迎えるのではないかと言われてましたが、1月中旬に急拡大を迎え新規感染者は4万人を超えてしまいました。この急拡大を迎えた原因はBA.1からBA.2への置き換えが起こったからだとロンドン大学の研究チームは発表しています。

【BA.2】の危険度は?

ワクチン接種済みでも感染リスクがある

感染者数が激増しているデンマークでは国立血清研究所(SSI)がBA.2の感染特徴を分析しています。SSIの初期の分析データによるとワクチンを接種済みでも感染するリスクが高いというデータが出ています。さらに「感染防御効果を低下させる免疫回避という特性を備えている」とも指摘しており、ブースター接種(追加接種)でも感染リスクがあると警鐘を鳴らしています。

世帯感染率39%

SSIがデンマーク国内でBA.1とBA.2の感染者がいる約8500世帯を2カ月にわたり調査したところ、BA.2が7日間以内に同世帯の生活者に感染する確率、いわゆる世帯感染率は39%と発表しています。これは同じBA.1 の29%を上回る高い感染率になっています。

重症化リスクは?

オミクロン株の主流BA.1よりもBA.2が深刻な病気を起こしたり、重症化になるようなデータはいまのところまだ見つかっていないとされています。世界保健機関(WHO)のボリス博士によると「デンマークなどのBA.2による感染率が高い国や地域を見ても、入院患者は予想よりも増えてはいない」と話しています。

【BA.2】の感染を防ぐためには

ワクチンが入った瓶の画像

ワクチン接種

ワクチンのブースター接種でも感染リスクがあるということはお伝えしました。ですがBA.2による重症化を防ぐためにはワクチン接種がかなり効果的であるとイギリスユニバーシティ・カレッジ・ロンドン遺伝学研究所所長のフランソワ教授は発表しています。これまで同様に重症化や入院などを防ぐ為にワクチンのブースター接種を進めることを政府に提言しています。

今まで同様の感染対策

BA.2の感染を防ぐための方法は、どうやら今までと同じように感染対策をするしかないようです。マスクの着用は勿論、3密の回避や手洗いうがいの徹底といった方法で気を付けていくしかありません。

もし感染した場合は

発熱や喉の痛みなどが出てコロナ感染を疑う場合は、まずはかかりつけのお医者さんや病院に相談をしましょう。相談する医療機関に迷った場合は、地元の自治体が独自にコロナ対応センターを設けていますのでホームページなどで調べるか電話で問い合わせてみましょう。症状が軽い場合は自宅療養になるはずです。以前の記事に自宅療養に備えるべきものなど紹介していますのでこちらも参考にしてください。

最後に

今回はオミクロンの亜種【BA.2】について紹介しました。まだまだ明確に特徴などが解明されている訳ではありません。ですが今のところ分かっていることは①オミクロンと症状が似てる。②感染率が高い。この二点は複数の研究家の人達や分析機関でも発表しています。デンマークをはじめインド、フィリピンでもBA.2が流行り始めています。日本も同様にBA.2の感染拡大が懸念されています。用心をして感染対策を心がけていきましょう。
※株式会社ミナトはペストコントロール協会に加盟しており、ペストコントロール協会の指導の下、除菌・消毒作業を安全に行っております。

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