シロアリはどんな害虫?発生原因と駆除対策について

シロアリ

シロアリ=害虫というイメージはあると思いますが、実際にシロアリを見たという人は少ないのではないでしょうか。シロアリは木材を主食とするため我々が生活する家に発生してしまうと家中のありとあらゆる木材部を食べつくされ、最悪の場合、家の強度が低下し建て替えが必要となるかもしれないとてもやっかいな害虫です。今回はそんなシロアリについての生態と駆除対策を説明していきます。

目次

  1. シロアリはどんな害虫?
  2. 発生する原因とは
  3. 駆除対策について
  4. 自身で駆除するよりも専門業者へ依頼
  5. 最後に

シロアリはどんな害虫?

1匹のシロアリ

シロアリの生態

シロアリと聞くと、その名前からアリの仲間だと思われるがちですが実はそうではありません。シロアリと黒アリ(一般的なアリ)は生物学上ではまったく違う虫として分類されます。黒アリがハチの仲間であるのに対し、シロアリはゴキブリの仲間として分類されるのです。また、シロアリというのは不完全変態という成長の仕方をし、幼虫と成虫でほぼ見た目が変わることがなく成長します。

シロアリの特徴

体長は約5mm~9mmとされ、全体的に白色〜黄白色で、種類により体の一部が褐色のものもいます。形は寸胴で数珠状でまっすぐな形の触角を有しています。生息地としては暗く通気性の悪い場所、湿った場所、また、エサとなる木材がある場所に好んで住み、その逆に乾燥した場所、太陽の光、苦手とされています。自然界の中にはシロアリの天敵も存在し、黒アリ、クモ、鳥があげられます。

シロアリの活動時期

基本的には一年を通じて活動しますが、気温が下がると、活動を停止することもあります。ただ、冬の時期であっても気温が上がれば活発になり、産卵・繁殖も行います。シロアリは湿った環境を好むため、梅雨~夏にかけてが活動のピークとなります。

シロアリの種類

世界では2,000種類以上ものシロアリが生息しているといわれていますが、現状日本に生息しているのは22種以上です。その中でも、家屋に大きな被害をもたらすことで代表的な種類は、ヤマトシロアリ、イエシロアリ、アメリカカンザイシロアリの3種類です。

シロアリの主食

シロアリは木材に含まれる「セルロース」「ヘミセルロース」と呼ばれる繊維を栄養源とする希少な虫です。エサは主に死んだ植物(落ち葉、枯れた木、木材、)ですが他にも木から作られた製品なら何でも食べます。もともとシロアリというのは森などで枯れた木材、落ち葉などを分解し、土に還すといったいわば自然界の中で分解者として重要な役割を担っているのです。

シロアリの集団生活

シロアリは階層型である「コロニー」と呼ばれる集団で生活・行動をしています。その中では階級や役割などが決まっており職蟻、兵蟻、ニンフ、羽アリ、王・女王などに分かれています。

発生する原因とは

シロアリに侵食された木材
主な家内へ侵入は、床下からが大半です。その理由として、床下には適度な温度が存在し湿気もあること、また建材があるためシロアリが生活するには恰好の場所だからです。そのため、家屋の床下の通気性が悪く、湿った環境の場合はシロアリが発生する原因を作り出します。家の近くに池などの水場がある場合も、湿った環境になりやすいため注意が必要です。

駆除対策について

万が一、自身でシロアリを駆除をする場合は、市販のシロアリ専用の駆除剤を購入しましょう。駆除剤にもいくつか種類がありますが使用前には以下の点に注意するとよいでしょう。

  • 即効性がないこと
  • シロアリが好んで口にしやすい成分が入っていること
  • 他のシロアリにも駆除剤が移りやすいこと

シロアリを一網打尽にする最良の方法は、シロアリが好む成分が含まれた駆除剤をシロアリに食べさせ、もしくは付着させ、巣に持ち帰ってもらうことです。目に見えているシロアリをたとえ駆除したとしても巣の中には駆除できたシロアリの何倍ものシロアリが存在しています。即効性が高い駆除剤ではなく、効き目が遅い駆除剤を使用し巣まで持ち帰ってもらうことが大切です。さらに、シロアリのお互いに体を舐めあうという習性を利用し、駆除剤が付着したシロアリを他のシロアリが舐め、巣の中で駆除剤の効果を広げてもらうことも必要です。

自身で駆除するよりも専門業者へ依頼

シロアリ駆除業者のイラスト
シロアリの巣を見つけた場合、すぐに殺虫剤をかけ駆除することは逆効果となります。確かに殺虫剤を使用すれば表面的にはシロアリを駆除することは可能です。ただ、そうした場合、巣に残った他のシロアリが警戒し、別の場所に散らばる可能性が高くなるため、さらに駆除が困難となります。シロアリ駆除は素人には難しく、巣の全容を把握せず自身の手で駆除を試みようとすると、逆に巣を拡大してしまうことがあります。駆除するときは一網打尽にする必要があるため、専門業者に依頼するのが一番確実です。シロアリは見つけた時点で、もうすでに見えない部分で被害が拡大している可能性があり慎重に駆除しなければいけません。

最後に

今回はシロアリの生態、駆除方法について説明しました。シロアリが発生すると家の強度が下がるため、すぐに対策が必要となります。その場合自身で駆除することも可能ですが完全な駆除となるとかなり難しくなるため専門業者に依頼する方法をおすすめします。シロアリを撃退し大切な家を守りましょう。

※ミナトのシロアリ駆除では、人体に影響のない安全な薬剤を使用してシロアリ駆除を行うので、小さなお子さまやペットがいるご家庭でも安心で安全な施工が可能です。 シロアリは早期発見、早期対策が重要です。シロアリ駆除・対策予防は是非ミナトにご相談ください。

関連記事 こちらも記事もおすすめ