住宅寿命を伸ばすためにシロアリから我が家を守る3つの具体策とは!
日本の木造住宅の平均寿命はご存じでしょうか?日本の住宅は平均30年でリフォームや建て替えが行われており、これは海外に比べてとても短いのです。今回はその住宅寿命を短くしている一因でもあるシロアリの被害から大事な我が家を守るための3つの具体策をご紹介していきます。
目次
世界と日本の住宅寿命
日本の住宅寿命
日本の住宅は平均30年でリフォームや建て替えが行われています。ちなみにアメリカやイギリスなどの欧米の住宅は3世代ほど住み継がれていますので約100年ほどになります。なぜこれだけ住宅寿命に差が出るのかというと、湿気や結露が原因となってシロアリによる住宅被害や断熱性能の低下、耐震性が維持できなくなる事が原因となってきます。
世界の住宅寿命
・イギリス 141年
・アメリカ 103年
・フランス 86年
・ドイツ 79年
・日本 30年
※参考 国土交通省発行「建設白書」
住宅×湿気×シロアリ
シロアリ被害の調査結果
築10年から50年ほどの建物の耐久性を調査したデータがあります。そのデータによるとシロアリ被害が多く見受けられる箇所は「外構」「土台」「柱」といった湿気が発生しやすい箇所に集中していることがわかりました。また、阪神淡路大震災で倒壊した住宅や建物の90%はシロアリ被害や木材腐朽のあるところだったというデータもあります。
調査建物の箇所別被害率
・外構 83%
・土台 76%
・柱 76%
・大引 56%
・床東 56%
・梁行 33%
※参考 日本建設学会大会学術講演集
断熱、耐震性能の低下
日本に住んでいる限り湿気や結露により、シロアリにとって住みやすい空間ができあがり、住宅の断熱、耐震性能が低下してしまう事になってしまいます。更に「液体内結露」という木材や断熱材の表面にできる結露などができる場合には木材腐朽にもつながりますのでなるべく結露を出ないように対処する事が必要になってきます。
我が家をシロアリから守る具体策3選
気密工事
ここからは具体的にシロアリから守る方法をご紹介します。その一つが「気密工事」です。この工事をする事で木材の隙間を埋めることができます。隙間を埋めることにより結露が起きにくく木材の腐朽やシロアリ対策につながります。気密工事を行うためにはまず、使用する木材に含水率の低い集成材または乾燥剤を使用する必要があります。含水率とは木材に含まれる水分量のことです。水分が多い木材だと年月が経てば乾燥し、収縮してしまいます。収縮すると隙間ができてしまい湿気や結露の影響をうけるという事になります。乾燥剤や集成材は含水率が20%以下なので経年によって収縮が起こることはありませんので隙間ができるという心配もありません。
通気工法
じめじめして湿気がある環境が大好きなシロアリ対策のために家の様々な箇所に空気の通り道を作ります。空気の通り道を作ることによって湿気を溜めず常に乾燥できている状態を作り出します。「床下」「外壁」「屋根裏」これらの箇所の空気の流れをよくすることで湿気を寄せ付けない強い家づくりにつながります。特に床下は湿気がこもりやすいので注意が必要です。シロアリ被害だけではなくダニやノミなども繁殖しやすくなります。換気が行き届いた家を目指しましょう。
防腐、防蟻処理
ポピュラーな方法として知られていますが効果的であるのはやはり防腐、防蟻処理になります。外壁の内外を地面から1mの高さで全て処理をする事をおすすめします。シロアリ被害をうけにくいとされているヒバやヒノキでもシロアリ被害に遭うことはございます。木材の種類によらず防腐、防蟻処理をしましょう。防蟻処理にも様々な種類がありますが、日本では一般的に農薬による薬剤の使用が一般的となっています。薬剤の使用が心配な方は自然由来の成分を使用したホウ酸の防蟻材や、ガラス粒子を含んだ防蟻材などがあります。ただホウ酸の場合は雨や水分に弱いので土台や柱にはいいですが外壁使用にはむきません。このようにメリット、デメリットを考えながら使用するのがよいでしょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。今回は湿気からくる木材の腐敗とシロアリ被害についてお伝えしました。日本全国どこに住んでいても梅雨はやってきます。(北海道は除く)湿気対策はシロアリから被害を守るためにも必須なのがお分かりいただけたと思います。シロアリ対策はもちろん木材の寿命を伸ばすためにも大切です。日本とイギリスでは住宅寿命の差が100年もあることには驚きました。日本は地震が多い国なのでその影響もあるでしょうが、少しでも長く自分の大切な我が家でたいせつな時間を過ごしていきたいですね。
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