新型コロナワクチンを接種した後の注意点
2021年9月現在、徐々に新型コロナワクチンを接種した人の割合が増え始めてきました。しかし、現状まだコロナワクチンの接種を終えておらず、ワクチンに関して様々な不安を抱いている人も多くいるのはないでしょうか?今回その中でも不安の多いワクチン接種後の注意点について説明します。
目次
接種後すぐに注意すること
まずはワクチンを接種したら、15分座って体調に異常が出ないか様子をみましょう。もし、体調が優れなかったり気分が悪くなってしまった場合は近くにいる医師や看護師に声をかけ自分の症状をすぐに伝えるようにしましょう。また、15分待っている間は感染対策にも努め、マスクの着用、安静にする、大きな声を出さないというマナーを徹底しましょう。
接種後に発症する可能性がある症状
アナフィラキシーショック
アナフィラキシーと言われる症状は薬が体に入って短時間のうちに起きるアレルギー反応のことで皮膚・粘膜・肺・消火器・血管・心臓など2つ以上の臓器にアレルギー症状がでることを言います。症状の例は、かゆみ、咳、のどのイガイガ、吐き気、口や顔の腫れ、じんましんなどが一般的です。特に血圧の低下を伴う場合はアナフィラキシーショックと呼びます。医学用語で「ショック」というのは血圧が下がることを指します。何か不快な症状が1つでも出ている場合は副反応の可能性があるためすぐに医師に相談しましょう。
血管迷走神経反射
血管迷走神経反射による体調不良はワクチン接種することへの緊張や注射した時の痛みをきっかけに起こる症状です。これは誰にでも起こりうる体の反応であり、立ち眩みや血の気が引いて、時に気を失うこともあります。
接種後、数日以内に発症する可能性がある症状
現在のところ、最も多く発症している症状は接種部位の痛み、疲労、頭痛と言われ、この症状が過半数を占めています。次いで多いのは筋肉痛、悪寒、関節痛、下痢、発熱、接種部位の腫れです。少数ですが吐き気や嘔吐を引き起こす事例もあります。
副反応について
コロナワクチンの副反応は、免疫反応がしっかり起こっていることを示す症状であり2回目の接種の後や、比較的若い人に多くみられる反応です。痛みに関しては、インフルエンザの予防接種よりもコロナワクチンの方が強いと感じる方が多いようです。多くの場合は接種して3日以内に症状が出て1日から2日以内におさまります。もしつらいようであれば、市販の解熱剤や痛み止めを使用しても問題ありません。厚労省は接種後に服用できる解熱鎮痛剤の成分を公表しています。それは3種類あり、「アセトアミノフェン」「ロキソプロフェン」「イブプロフェン」です。ただ接種の後、副反応の症状が出る前に予防として飲むことは推奨していないということなので注意しておきましょう。
接種した日に気をつけること
ワクチンを接種した日は何を気を付けるべきなのか説明します。
運動について
軽い運動くらいなら問題ありませんが、激しい運動は控えるようにしましょう。激しい運動については明確な定義はありませんが10~20分くらいのジョギングであれば問題ありません。ただ、1時間以上走り続けたり筋トレを行う際は副反応が強く出る可能性があるためやめておいた方がよいでしょう。
喫煙について
専門家の見解では喫煙に関しては特に支障がないとされています。ただ、過度な喫煙は体に悪影響を及ぼす可能性があるため注意しましょう。
お酒について
飲酒自体がそこまでワクチンの効果に影響を及ぼすことは考えにくいと言われています。しかし、ワクチン接種後の副反応に影響を及ぼす可能性があるため接種当日の過度の飲酒は控えるようにしましょう。前日の飲酒についてもなるべく控えておきましょう。
接種部位を清潔に保つ
接種部位を強くこすったりひっかくことは衛生的によくないのでやめておきましょう。当日の入浴は問題ないとされています。
余裕のある日程にする
接種後は体がワクチンに反応し、免疫を作る過程で熱を出すなど体調を崩す人もいます。そのため接種した日はなるべく仕事を休むようにするなど余裕を持って過ごすようにしましょう。
1回目の接種を終えた方へ
コロナワクチンは2回の接種が必要です。確実に効果のある免疫を作るために同じワクチンを一定の間隔をあけて2回受ける必要があります。2回目の接種は当日から通常3週間から4週間あけて、できるだけ早めに受けるようにしましょう。
最後に
今回は新型コロナワクチンの接種後の注意点について説明しました。接種後の注意点として覚えておきたいことは、アナフィラキシーや血管迷走神経反射、また副反応が出る可能性があるということです。これらの反応には個人差があるため接種後15分は安静にし体に不調が出た場合は近くの医師にすぐ相談しましょう。また、接種後は激しい運動を避け、お酒もなるべく控えておいた方がよいでしょう。これらの行動は副反応が強く出る可能性があります。接種当日は接種部位を清潔に保ち、余裕を持った日程にし体を休めるようにするとよいでしょう。
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