消毒・除菌・殺菌の違いとは?意味と効果について!

2021年02月14日 除菌消毒

新型コロナウイルス感染症対策やウイルス予防対策と聞けば、普段から皆様がよく行っているアルコール消毒、除菌、そして手洗いが身近だと思います。ただ、ここで使われる消毒や除菌という言葉についてはっきりと違いを区別できている人は少ないのではないでしょうか?今回は、消毒や除菌、またこれらに類似する言葉で滅菌、殺菌、抗菌といった言葉の意味の違いと、効果的なウイルス感染予防対策を紹介していきます。

目次

  1. 消毒(菌を無害化)
  2. 除菌(菌を減らす)
  3. 滅菌(菌を全て死滅させる)
  4. 殺菌(菌を死滅させる)
  5. 抗菌(菌の増殖を抑制)
  6. アルコール消毒の効果について
  7. 手洗いの効果について
  8. 最後に

消毒(有害な物質を無害化)

人や物に付着している有害な菌を死滅または除去し、害がないレベルまで減らして感染力を失わせて、有害性を無毒化することをいいます。
あくまでも無毒化なので完全に死滅させるわけではありません。

薬事法では医薬品や医薬部外品のみ使用されることが認められています。

除菌(菌を減らす)

除菌は菌を単純に減らすことを意味します。そのため、手洗いなどで菌を殺さずに水で洗い流して数を減らせれば広義の意味で除菌したと言えます。
菌の減少量に関しては特に定義はされていません。薬事法では医薬品や医薬部外品以外の洗剤や漂白剤といった生活雑貨には使用することが認められています。これらの製品には消毒・殺菌の効果を表記できないので、除菌という表現が頻繁に使用されます。

仮に製品の中には菌を殺すことができる成分が含まれていたとしても消毒・殺菌と表記できず除菌という言葉を使って表記します。

滅菌(菌を全て死滅させる)

滅菌とは菌を減らすことに関して、最も厳しい処理を指します。
要するに字のごとく、すべての菌を、死滅・除去することで無菌状態にします。私たちの生活の中では主に医療器具などに対して滅菌が行われることが多いでしょう。ただ、本当に菌を100%除去するわけではなく、法律でも菌の除去率について特に定めていません。

日本薬局方では、菌の生存確率が 100万分の1以下になることを滅菌と定義しています。

殺菌(菌を死滅させる)

菌を殺すという意味ですがこの言葉には、どのくらい菌を殺せるかは厳密に決まっていません。ほんの一部の菌を殺しただけでも殺菌と言えるのです。
製品によっては同じ殺菌作用があると表記されていたとしても効果が違ってくる場合があるので注意が必要です。

薬事法では医薬品や医薬部外品のみ使用されることが認められています。

抗菌(菌の増殖を抑制)

抗菌は菌を死滅させる効果はありませんが、菌の繁殖を抑制する効果があります。
今では「抗菌加工」と表記された製品をよく目にする機会があるかと思いますがあくまで菌の増殖を抑えるだけであり、菌を寄せ付けないという効果はありません。

アルコール消毒の効果について


近年、新型コロナウイルス感染症の流行により、今はどこにいっても置かれているアルコール消毒液ですが果たしてどのようなウイルスや菌に対して効果があるのでしょうか?特に新型コロナウイルスについは、本当に効果があるのか気になる方も多いのではないかと思います。

消毒を目的としたアルコール製品には、主にエタノールが使用されることが多いです。また、消毒用エタノール製品の使用の際は、アルコール濃度は70~95%がウイルスに効果的とされています。ただ、問題としてこのようなエタノールを使っても消毒に効果がある場合とない場合があります。
効果がある場合としてはコロナウイルスやインフルエンザウイルスといったウイルスに共通する「エンベローブ」と呼ばれる脂質性の外膜で覆われた種類のウイルスの場合です。

これに対し、ノロウイルスのように「エンベロープ」を持たないウイルスには効果がないとされています。
このエンベロープを持つウイルスはエンベロープを持たないウイルスに比べ、アルコールに対する抵抗性が弱いとされており、アルコールの働きがエンベロープを変性させ不活化します。

そのため、典型的なエンベロープである新型コロナウイルスはアルコールが弱点となり消毒用エタノール製品は非常に有効的な製品と言えます。

注)使用する際は手をよく乾してから消毒するようにして下さい。
手が濡れた状態で消毒液を使用すると水分のせいでアルコール濃度が薄くなり、効果が半減しますので注意が必要です。

手洗いの効果について

アルコール消毒の他に手洗いも効果的です。
厚生労働省によると、手指についたウイルス対策には手洗いが一番重要と位置づけており、流水による15秒の手洗いだけでウイルスの数は100分の1まで減り、更にハンドソープで10秒揉み洗いし、流水で15秒すすぐと1万分の1にまで減らせるとしています。

最後に

消毒、除菌、滅菌、殺菌、抗菌の違いについて話をしました。それぞれの言葉の意味を知ってみると今までとは違う目線で商品を選ぶことができるのではないでしょうか?効果や法律により別々の言葉で使い分けられていますが、その言葉から受けるイメージと実際の効果が違うことがあります。それぞれの言葉を正しく認識し、菌に対する正しい知識を持ち感染症予防に役立てていきましょう。

※弊社はペストコントロール協会に加盟しており、ペストコントロール協会の指導の下、除菌・消毒作業を安全に行っております。

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