シロアリ?それとも羽アリ?マンションやベランダに発生する羽アリの見分け方
自宅付近で羽アリを見かけると「シロアリ被害?」と焦ってしまいますよね。しかし、その羽アリがシロアリとは限りません。 今回は、自宅やマンションのベランダにやってくる羽アリがシロアリかどうかを見分ける方法や駆除する方法についてご紹介します。
羽アリがシロアリかどうかを見分ける方法はある?
温かい季節になると羽アリは活動を始めます。自宅やマンションのベランダに飛来してくるその羽アリがシロアリならば、早急に駆除しなくてはなりません。まずは、見極めるポイントについてご紹介します。
シロアリの羽アリには特徴がある!見分け方
シロアリの羽アリには次のような特徴があります。
- シロアリの羽アリの大きさは5mm~8mm
- ずんどうな体型
- 触角が短い
- 触角が真っすぐに伸びている
- 前と後ろの羽の大きさが同じである
- 見分け方がわからないときはネットでシロアリの羽アリ写真をチェック
シロアリは種類によって色は若干異なりますが、特徴としてはずんどうな体型をしていて、4枚の羽がほぼ同じ大きさです。また、触角が短く真っすぐに伸びています。
シロアリとクロアリの羽アリの違い
シロアリの羽アリはずんどう体型という特徴がありますが、一方クロアリの羽アリにはクビレがあり、前羽が大きいのが特徴です。
またクロアリの羽アリは触角がくの字なのも見分けるポイントになります。この3点を押さえれば、シロアリとクロアリの羽アリの違いをすぐに見分けられます。
シロアリが羽アリになる時期
シロアリが羽アリとして活動する時期は3月から9月が多いです。クロアリの羽アリが活動する時期は6月頃からなので、春先にマンションのベランダなどに出没する羽アリはシロアリである確率が高いことがわかります。
とはいえ、出没する時期だけではなく、先程ご紹介した羽アリの特徴についても参考にしながら判断するとよいでしょう。
シロアリと羽アリの生態
シロアリの90%は職蟻と呼ばれる大人の働き蟻です。職蟻が家屋の木材や断熱材を食い荒らします。シロアリの種類によって生態が異なるため、ヤマトシロアリによる被害は一階部分が多いですが、イエシロアリによる被害は天井まで伸びます。
シロアリの羽アリの生態としては、室内外の電灯や光に集まる傾向があり、そこで対になったアリで新しい巣作りをします。春から秋にかけて夜間でも網戸で過ごしますが、室内に入り込まれないよう注意しなくてはなりません。
羽アリの羽の見分け方!マンション内で見つけたら?
羽アリの羽をマンションの共用部分やベランダで見つけたという場合、羽からシロアリかどうかを見分けるポイントは次のとおりです。
- 半透明の羽
- 家の中に羽が大量に見つかる
- 柱など木材付近に羽が大量に落ちている
シロアリの羽は半透明で、非常に抜けやすい構造です。また、1枚ではなく大量に見つかることが多いです。
逆にクロアリの羽は抜けにくい構造になっています。マンションの共用部分やベランダで羽アリの羽を見つけた場合は、シロアリの羽アリである可能性が高いでしょう。
羽アリを一匹発見!すぐに対処するべき?
マンションの共用部分など、室内で羽アリを見つけると不安になりますが、一匹では緊急を要しません。ただし、室内に巣を作られないよう、放置せず出来るだけ早く駆除するのがおすすめです。
一方で、すぐにシロアリ駆除を行うべきなのは、次のようなケースです。
- 羽アリが水回り(浴室・トイレ・キッチンの床下)に大量発生
- 羽アリがマンションなどの敷地に大量発生
- 羽アリがベランダや玄関に発生
- クロアリが大量に発生
シロアリは湿度の高い場所と木材を好みます。水回りだけでなく日当たりの悪い場所・ベランダ・玄関などもチェックしましょう。大量発生しているということは巣がある証拠、すぐに駆除しなくてはなりません。
後述しますが、クロアリが大量発生している際も注意が必要です。
新築でも羽アリはやってくる
新築物件でもシロアリ被害にあう可能性はあります。どんなに防腐・防蟻したばかりの木材であっても、窓や戸の開けっ放しは止め、室内に羽アリを入れないようにしましょう。室内でシロアリや羽アリを見つけたときはすぐに駆除しましょう。
クロアリの羽アリが大量発生!それはシロアリの巣がある証拠?
クロアリの好物は、実はシロアリです。シロアリよりもサイズこそ小さいですが、クロアリはシロアリを食べるのです。そのため、クロアリの羽アリが大量発生している場合は、その敷地内にシロアリの巣がある可能性があります。
クロアリがシロアリを食べてくれるから安心ではなく、すでに家屋がシロアリに食い荒らされている状態である可能性が高いため、すぐに対処しなくてはなりません。
羽アリに似た虫もいる!羽アリに間違えられやすい虫
羽アリと間違えられやすい、羽アリに似た虫もいます。ここで、羽アリに間違えられやすい虫をご紹介します。
キノコバエ
室内の植木・食べ物・電気などに群がる。
キノコバエは明かりや食品に集まりますが、寿命が短いためすぐに死にます。ただ、大量の死骸を見るのは気持ちが悪いので、外からの侵入を予防しましょう。
イエヒメアリ
繁殖力が高い・小さい
イエヒメアリは人を刺すので注意してください。こちらも外からの侵入を予防しましょう。
羽アリには蚊取り線香が効果的?
蚊取り線香には、蚊だけでなく虫が全般的に嫌がる「ピレスロイド」という成分が含まれています。虫が苦手な匂いを発するため、羽アリにも効果があります。
蚊取り線香は価格もお手頃で気軽に購入できますし、風がある日は成分が拡散されるため、広範囲に効果を発揮してくれます。
ただし、蚊取り線香はあくまでも予防策として使用してください。すでに羽アリがたくさん発生している場合は、掃除機で吸いとったりガムテープを使ってしっかりと駆除しましょう。
シロアリ・羽アリ駆除は株式会社ミナトにお任せください
羽アリを見つけたとき、シロアリの羽アリかクロアリの羽アリかを見分ける方法についてご紹介しました。シロアリの羽アリを見つけたら、出来るだけ早く対処しましょう。
ご自身でシロアリ予防はできますが、虫が苦手だったり、忙しくてDIY作業する暇がなかったりと、その作業自体が負担になることもあるでしょう。
そんなときは株式会社ミナトにぜひお任せください。シロアリ予防から駆除まで、お客様のニーズに合ったプランを提案いたします。