シロアリをアパートで発見!覚えておきたい対処法と注意点について

アパートのリビングルーム
シロアリ

自分が住んでいる賃貸アパートでシロアリが発生したらどうすればよいのでしょうか。不動産屋さんに相談?大家さんに直接相談?まさか自分で駆除業者に依頼しなければいけない?衛生面や耐久性についても不安が残りますよね。そこで今回はアパートやで見つけた場合の対処法や注意点をご紹介します。賃貸物件に住んでいる方は必見です。

目次

  1. アパートでシロアリを見つけた場合の対処
  2. シロアリを見つけた場合の注意点
  3. シロアリ被害が出たので引っ越したい
  4. 最後に

アパートでシロアリを見つけた場合の対処

被害個所の確認

アパートでシロアリが出た場合はまずどこで発生したかを確認しておきましょう。自宅の中なのか外なのか。自宅の中でシロアリを発見した場合は被害がすでに進行している可能性が高いです。早急に駆除処理が必要です。自宅外の場合でもアパートの壁や基礎部分に蟻道ができている場合はシロアリがいると考えて間違いありません。

蟻道の見分け方についてはこちらの記事を参考にしてください。
それはほんとにシロアリの巣?よく間違える【蟻道】との違いとは?

管理会社へ連絡

シロアリの被害個所が確認出来たら管理会社、あるいは不動産会社へ連絡しましょう。シロアリ被害に関しては、明らかな借主の過失がある場合を除き管理会社側で駆除などの対処をとってくれます。(明らかな過失とは例えば玄関や庭に木材を置いておりそこが発生源になっている、部屋がゴミだらけのゴミ屋敷になっているなど)稀にではあります。また、通常はありえませんが、賃貸契約書に害虫駆除に関する条項で駆除についての取り決めがあるかもしれません。大家さんと直接契約している方や、不動産会社との特殊な契約を結んでいる方は一度賃貸契約書を見直してみましょう。

シロアリを見つけた場合の注意点

怒っている男の人

まずは報告

アパートでシロアリが見つかった場合はすぐに管理会社を通じて大家さんに報告しましょう。「被害が少なかったから」「自分で駆除したし大丈夫でしょ」このように安易に考えてはいけません。この報告を怠ると大変な事になりかねません。報告の際はいつ、誰に、どういう内容で報告したかをメモしておく方がよいでしょう。

善管注意義務

善管注意義務とは民法第400条の【善良な管理者の注意義務】。いわゆる報告義務になります。

  • アパートを借りている場合は善良な借主さんが責任をもってちゃんと管理してね。
  • なにかあったらちゃんと報告してね。
  • 借主さんは自分の物、もしくはそれ以上にアパートを大事にしてね。

簡単に説明するとこんな感じです。借主さんは住んでいる建物に不具合や設備不良などがあった場合入居中でも速やかに報告しなければなりません。シロアリの害虫被害も同様です。

報告をしなかったらどうなる?

  • シロアリが出たときにすぐ言ってくれなかったせいで通常は10万円の駆除費用が30万円になった。その差額分を出してくれ。
  • 木材の被害がひどい。修繕費用を負担してくれ。
  • 建物全体にまで被害が出ている。善管注意義務違反として損害賠償請求で訴える。

このようなトラブルが起きる可能性もあります。シロアリ被害は迅速に駆除や消毒の対応をしないと建物全体に壊滅的なダメージが残ってしまいます。大家さんにとっては資産価値が減ってしまう事になりますので必ず報告をするようにしましょう。

シロアリ被害が出たので引っ越したい

すぐに引っ越せるのか

シロアリが出たらすぐにアパートを引っ越せるのか?もちろん可能です。すぐに管理会社に連絡をし引っ越しの旨を伝えましょう。大家さんと関係が良好であれば引っ越しにかかる費用も全額は難しいでしょうが、話し合いの上いくらかは請求する事ができるかもしれません。

引っ越し費用はいくら出るの?

大家さんとの話し合いによる事になってきますが、引っ越し費用の3分の1~半分ほどは交渉してみてもよいでしょう。ですがこの場合は建物の被害状況や築年数、借主様が入居の際に入っている保証などによって変わってきます。明らかに建物全体にまで被害が広がっている場合や築年数が数十年ほど経っているなど、シロアリ発生が正当な事由である事が認められる場合によります。逆に、築年数が浅く被害状況も少ない場合は費用の請求は難しいでしょう。

トラブルになってしまったら

  1. 引っ越し費用を負担してくれない。
  2. 引っ越し先の初期費用を負担してくれない。
  3. 敷金を返してくれない。
  4. 駆除費用を請求された。
  5. 損害賠償を請求された。

話し合いがうまく進まなかった場合このようなトラブルが発生してしまうかもしれません。引っ越し費用の請求は常識の範囲内でお互いが納得できる加減に交渉をするのがよいと思います。「絶対に全額負担を請求する!」という事になると当事者同士の話し合いで終わらず弁護士や代理人が間に入ってくるかもしれません。そうなると手間も時間もかかりますしなによりとてもストレスがかかります。それでもかまわない方は結構ですが全額はまず無理でしょう。3分の1くらいもらえればラッキーぐらいに思っていたほうがよいかもしれません。

トラブルが解決しない場合

話し合いを繰り返しても進展もせずになかなか解決できない場合や、無理な請求をされたりとメンタルがまいってしまう事もしばしばです。そんな時は各自治体の生活相談センターや消費者法律センターなど無料で相談ができるところが色々あります。このような所に一度相談をしながら話を進めていく事もオススメです。

最後に

今回はアパートにシロアリが出た場合の対処の仕方と注意点についてお伝えしました。賃貸物件であればマンションや一軒家も同様です。特にシロアリ被害の報告を怠った場合の注意点については気を付けなければ大きなトラブルにもなりかねません。何事もなく平穏に暮らすことができればいいのですがシロアリ被害はどこのアパートにも起こりうる事です。落ち着いて対処し駆除清掃をおこなってもらいましょう。

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