ダニの大量発生で引き起こされる健康被害とは?家にあるもので対策できる?

テーブルの上にマスクとメガネ
ダニ・ノミ

12月になると、ほとんどのご家庭でエアコンや加湿器を使っていると思います。そうなると、外気が入ってこないように窓を閉め切ることも増え、換気をする機会が減ってきますね。そんな冬の室内は、ダニが大好きな高温多湿状態になりやすく、ダニが発生しやすいとも言われています。そこで今回は、ダニが大量発生した時にはどんな被害が出るのか、対策はできるのか、詳しくお話したいと思います。

目次

  1. ダニは健康被害を引き起こす
  2. ダニが増える条件とは?
  3. 自分でできるダニ対策
  4. まとめ

ダニは健康被害を引き起こす

ダニが引き起こす代表的な被害といえば、アレルギー症状などの健康被害です。
アレルギー疾患の約80%はダニが原因と言われていて、その症状はダニの種類によって少しずつ異なります。

【ヒョウヒダニ(チリダニ)】

床や空気中に舞っているヒョウヒダニの死骸やフンを吸い込むことで、アレルギー性鼻炎や喘息、アトピー、結膜炎などになる可能性があります。

【コナダニ】

食品に生息しているコナダニに気付かず食べてしまうと、全身にかゆみを伴う紅斑や蕁麻疹ができたり、呼吸困難になることがあります。
また、食品を加熱調理してコナダニを殺しても、その死骸を食べてしまえば同じようにアレルギー反応を引き起こすことがあります。

【ツメダニ・イエダニ】

この2種類に刺されると、遅延型のアレルギー性皮膚炎の症状が出ることがあります。
ほとんどの場合、刺されてから数時間後に発疹や皮膚に赤いポツポツができはじめ、そこから数日間にわたり強いかゆみが続きます。
刺される場所も大体決まっていて、身体の中でも特に柔らかい太ももや二の腕の内側、おなかの周りの寝具に触れている部分に被害が集中する傾向があります。

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ダニが増える条件とは?

ダニは元々どの家にもいるはずなのに、なぜ大量発生する家としない家があるのでしょうか。
これには「ダニが増える3つの条件」が揃っているかどうかが大きく関係しています。

①高温多湿

ダニが最も繁殖しやすい温度(20~30℃)と湿度(70~80%)であること。
梅雨の時期だけでなく、室内の暖房で結露が生じる冬にもダニは発生しやすくなります。

②エサが豊富

人のフケやアカ、髪の毛、食品やその食べかすなど、ダニのエサがたくさんあること。
種類によっては、カビを食べるダニもいます。
そのため、掃除をあまりしない部屋はダニが大量発生しやすくなります。

③繁殖できる住処がある

畳、布団、枕、カーペット、こたつ、ぬいぐるみ、ソファーなど、ダニが住める場所があること。
ダニは寒さに弱いので、熱や湿気がこもりやすいソファーやこたつ布団の奥に潜って住み着き、卵を産んで繁殖します。

自分でできるダニ対策

カーペットに掃除機をかける
ダニが好む環境を作らないように少し心がけるだけでも、大量発生は未然に防ぐことができます。

<除湿をする>

部屋の湿度を下げるために、窓を開けて換気をしたり、エアコンや除湿機を使って部屋の湿度が上がりすぎないようにコントロールしましょう。
布団や枕、カーペットなど湿気が溜まりやすい布製品は、乾燥器にかけることでダニの住処となる内側まで、しっかりと湿気を取り除くことができます。

<こまめな掃除>

ダニ対策に部屋全体の掃除は欠かせません。
なぜなら、目に見えないだけで、ダニの死骸やフンがハウスダストとして家中の床に蓄積しているからです。
床だけでなく、棚の上や家具の下、冷蔵庫の後ろなどホコリが貯まりやすい場所も定期的に掃除しましょう。
また、ソファーや座椅子など丸洗いできないものは、掃除機をかけたり、カバーをこまめに洗濯することでダニの繁殖を防げます。

ある調査によると、ペットがいる家庭の方がこまめに掃除をする傾向があるため、ペットがいない家庭に比べてダニの数が少ないという調査結果もあるそうですよ。
意外かもしれませんが、そのくらい室内を清潔に保つことはダニ対策に有効ということですね。

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まとめ

ダニはどこにでもいて全滅させることは出来ませんが、自宅でもしっかり対策をすれば健康被害を引き起こすほどダニが増殖することは防げます。
家の中はホコリが貯まらない様に定期的に掃除をし、湿度はダニが繁殖しにくい60%以下に保つように心がけてみてください。
それでもダニが発生してしまうこともありますが、そんな時は害虫駆除の業者に頼んで一度徹底的に駆除して貰らいましょう。
プロに相談することで、ダニが発生しやすい意外な原因が見つかるかもしれません。

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