ネズミの生態や行動パターンを駆除に活かす方法
自分でネズミを駆除しようと毒餌や罠を仕掛けてみたけれど、思ったように駆除できなかったという経験はありませんか?もしかすると、ネズミの生態や行動パターンを知っていれば、もっと上手くいったかもしれません。そこで今回は、実際に駆除に応用されているネズミの生態や能力、行動パターンについてお話したいと思います。
目次
ネズミはコミュニケーション能力が高い
ネズミは、私たちが想像する以上にさまざまな方法で仲間とコミュニケーションを取っています。
最も代表的なコミュニケーション手段は鳴き声を使った方法で、人間に聞こえる「キーキー」や「キュッキュッ」といった鳴き声を出すことがあります。
ですが、これは求愛や警戒、子ネズミが親を呼ぶといった限られた場面で使われる方法です。
普段のコミュニケーションでは、超音波発声という特殊な方法で、人間に聞こえない高周波(約25〜40kHz)の鳴き声を発して情報を交換しています。
もう一つ重要な手段が、ネズミの尿に含まれるフェロモンを使ったコミュニケーション方法です。
ネズミは、マーキングをすることで縄張りを示したり、繁殖期や健康状態、危険が迫っているといった情報を周囲のネズミに伝えることができます。
他にも、物や壁に身体をこすりつけて臭いを残すことで、安全な通り道に目印をつけたり、自分の存在を示すこともあります。
ネズミは社会性が高く集団生活を好む
コミュニケーション能力が優れていることからも分かるように、ネズミは非常に社会性の高い動物です。
単体で行動することは稀で、ネズミの多くは数匹から10数匹の群れを形成し、巣を中心に縄張りを張って集団生活を送ります。
群れの構成は、リーダーのオスのネズミが1匹、メスのネズミが複数匹、そして子ネズミという形が基本です。
工場や倉庫、集合住宅といった場所では、同じ建物内に複数のネズミの群れがいることも珍しくありません。
また、戸建て住宅でも、ネズミは基本的につがいや家族単位の小さな群れを形成します。
そのため、発見したネズミが1匹だとしても、つがいの片方が隠れている可能性を考慮して対策を行わなければいけません。
つがいで入り込まれた場合は、メスのネズミがすでに妊娠している可能性もあります。
ネズミの妊娠期間は約20日と短く、1回で6~7匹の子ネズミを出産するため、早急に駆除を行い、群れの形成を阻止することが大切です。
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ネズミ駆除には行動パターンや性格の理解も大切
ネズミの行動パターンや性格を理解することは、駆除の計画を立てるうえでとても大切です。
例えば、ネズミはいつも同じルートを通って移動します。
そのため、ネズミが頻繁に通る場所や糞を見かける場所、物がかじられている所に、毒餌を仕掛けると効果的です。
もし、ネズミが通る場所が分からない場合は、ネズミが隅から隅へと移動する習性を利用して、壁際や物陰に毒餌を設置しましょう。
毒餌を置いても効果がすぐにあらわれないのは、ネズミが非常に警戒心の強い動物だからです。
効果がないからと毒餌の設置場所をすぐに移動することは避け、ネズミが慣れるまでしばらく様子を見てください。
最初は警戒して毒餌に近づかなくても、慣れてくると少しずつ食べるようになり、徐々に効果があらわれるようになります。
毒餌以外にも、超音波発生器を使ってネズミを追い出す方法もあります。
超音波発生器は、ネズミの鳴き声に似た高周波を発生させるアイテムで、ネズミの行動を妨げたり追い払うのに効果的です。
ただ、ネズミの適応能力は非常に高く、しばらくすると高周波音を背景ノイズとして無視するようになり、問題なく意思疎通が取れるようになってしまいます。
超音波発生器でネズミを追い払う方法は、化学薬品を使わないというメリットもありますが、残念ながら完全にネズミを駆除することはできません。
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まとめ
今回ご紹介したように、ネズミはコミュニケーション能力や社会性が高いため、危険を察知した場合には、他のネズミとその情報を共有することができます。
また、学習能力や適応能力にも優れており、何度も同じ方法で駆除を試みると、慣れによって駆除が難しくなってしまう可能性があります。
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