ゴキブリ用殺虫剤の有効成分とはいったい何?人体に影響はないって本当?

殺虫剤を使用している男性
ゴキブリ

昨今様々なゴキブリ用の殺虫剤が販売されていますが果たしてどんな有効成分なのでしょうか?知らず知らずに当たり前のように使用しているゴキブリ用殺虫剤ですが我々人体には全く影響はないのでしょうか?そこで今回はゴキブリ用殺虫剤に使用されている薬剤の有効成分と安全性についてお伝えしていきたいと思います。

目次

  1. ゴキブリ用殺虫剤に使われる薬剤
  2. ピレスロイド系の有効成分とは
  3. ピレスロイド系の安全性・人体への影響
  4. ピレスロイド系の殺虫剤を吸い込んでしまった場合
  5. オキサジアゾール系の有効成分とは
  6. オキサジアゾール系の安全性・人体への影響
  7. バルサン(オキサジアゾール系)を吸い込んでしまった場合
  8. 最後に

ゴキブリ用殺虫剤に使われる薬剤

2種類の薬剤がメインに使われている

実は皆さんが一般的に使われるスプレータイプの殺虫剤に使われる薬剤は主に2種類の薬剤をメインに作られています。【ピレスロイド系】と【オキサジアゾール系】です。CMでも“ピレスロ~イド♪”というフレーズをお聞きした事はあるのではないでしょうか?オキサジアゾール系はバルサンにも使われている薬剤としておなじみです。

ゴキブリ駆除にも効果についてはこちらの記事を参考にしてください。
ゴキブリ駆除の効果まとめ!ハーブやキャップがゴキブリに効果あり?!

それではピレスロイド系とオキサジアゾール系の2種類の薬剤について有効成分や人体への影響などをご紹介していきましょう。

ピレスロイド系の有効成分とは

シロバナムシヨケギク
ピレスロイド系とはシロバナムシヨケギクというヨーロッパ原産のキク科の多年草がルーツとなっています。この菊には天然の殺虫成分のピレトリン(シンネリンIとII、ジャスモリンIとII、ピレトリンIとIIの6種) が含まれていて、このピレトリンと化合物を合わせてできたのがピレスロイド系と言われています。

ピレスロイド系の安全性・人体への影響

現在日本で発売されているスプレー式の殺虫剤の90%にピレスロイド系の薬剤が使用されています。それは昆虫に対して非常に強い毒性の効果を発揮することができるからです。ピレスロイド系は昆虫の神経系統に作用して効果を発揮します。そのうえで我々人間や哺乳類には毒性を示さないこともピレスロイド系が広く使用されている理由のひとつです。

なぜ人間には毒性がないのか?

ピレスロイド系の毒性は昆虫の神経系統に作用しますが、我々人間やほ乳類には作用しません。なぜ人間には毒性がないのかというと我々人間やほ乳類は非常に複雑な神経構造になっているため毒性が体内に取り込まれず体内にある酵素によって分解されてしまうからです。

ピレスロイド系の殺虫剤を吸い込んでしまった場合

ピレスロイド系の殺虫剤は人間の酵素によって分解され人体には影響がないことはお伝えしました。一般的に殺虫剤として使用する時などは問題ないですが、誤って一時的にでも殺虫剤を大量に吸い込んでしまった場合などはどうでしょう?その際は急性中毒の恐れがあります。症状としては吐き気、嘔吐、下痢、頭痛、咳、めまい、呼吸困難、などがあります。このような症状が出た場合は応急処置として口をゆすいだり安静にしていましょう。しばらくしても気分がすぐれない場合や症状が1時間以上続く場合は医療機関に行き診てもらいましょう。その際は使用した殺虫剤を持参し医師に相談しましょう。

オキサジアゾール系の有効成分とは

煙が充満している
オキサジアゾール系の成分として代表されるのがメトキサジアゾンです。主に農薬の殺虫剤として使用され、バルサンなどの燻煙タイプの殺虫剤にも使用されます。アセチルコリンエステラーゼ阻害剤といって神経伝達物質であるアセチルコリンの活性を阻害させる事でゴキブリや昆虫などの神経に作用し殺虫効果を発揮します。

ピレスロイド系が効かないゴキブリにオススメ

ゴキブリには殺虫成分によっては耐性ができている個体もいます。そのためピレスロイド系の殺虫剤では効かない場合にはオキサジアゾール系の成分が多く配合されているバルサンなどの燻煙型殺虫剤を使用してみましょう。

オキサジアゾール系の安全性・人体への影響

一般人がオキサジアゾール系の成分だけを直接的に摂取することは日常生活ではないでしょう。オキサジアゾール系の毒性も一般殺虫剤として使用してる分を摂取したくらいでは人体への影響は心配しなくてもよいでしょう。

バルサン(オキサジアゾール系)を吸い込んでしまった場合

燻煙タイプの殺虫剤として人気のバルサンにはオキサジアゾール系であるメトキサジアゾンが多く含まれています。バルサンは煙を吸い込まないよう注意をして使用しなければなりませんが、万が一煙を吸い込んでしまった場合は焦らずに一度外に出て新鮮な空気のある場所で呼吸を整えましょう。喉に痛みがある場合にはうがいをして様子を見ましょう。しばらくたっても痛みが治らない、症状が良くならない場合には医療機関へ行きましょう。

最後に

今回はゴキブリ用殺虫剤に使われる2種類の薬剤についてお伝えしました。キンチョールやアースジェットプロ、ゴキジェットプロなどのスプレー型の殺虫剤についてはピレスロイド系の薬剤が多く使われていますが、この薬剤も自然由来の天然成分が基になっているので、人体への安全性も高く現代社会においては理想の殺虫剤成分と言われています。このように殺虫剤の成分を知ることにより安心して使用する事ができるのではないでしょうか。それでも自分で害虫駆除するのが苦手な方や、徹底的に駆除をお願いしたいという方は我々ミナトにお任せください。

株式会社ミナトはゴキブリをはじめとした害虫駆除のプロです。すぐにゴキブリの駆除を行いたいけれど、自分では駆除をするのが難しい、どう掃除をしたらいいのか分からない、などでお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。株式会社ミナトでは、ゴキブリの駆除だけではなく、ゴキブリが侵入しない対策まで行わせて頂きます。

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