コロナの変異株って何?変異し続けるウイルスの脅威

ウイルスの画像
除菌消毒

世界各地で猛威を振るい続けている新型コロナウイルス。最近ではそのウイルスが変化した変異株という言葉を耳にする機会が多くなったかと思います。ただ変異株についてよくわからないという方もおられるのではないのでしょうか?今回はそんな方向けに変異株について詳しく説明したいと思います。

目次

  1. 新型コロナウイルスとは?
  2. 変異株って何?
  3. 日本国内で見つかった変異株とは?
  4. ワクチンによる変異株への効果は?
  5. 感染予防に必要なこと
  6. 弊社サービス
  7. 最後に

新型コロナウイルスとは?

まず、ウイルスの大きさについて説明します。ウイルスはとても小さく、人の髪の毛の太さの1,000分の1程度しかありません。そのため人の目で見ることはできません。ちなみに大きさを数字にすると0.1マイクロメートルと言われており、これは10,000分の1ミリという大きさです。また、コロナの名前の由来についてですが、ウイルスの中でも表面に突起があるものをその形が王冠に似ていることからギリシャ語で王冠を意味する「コロナ」と名付けられたそうです。コロナはボールのような丸い形の膜でできており、その膜に突起が何本も刺さったような形をしています。このボールの中にウイルスの遺伝情報が存在しています。この遺伝情報の配列を調べた結果、これまでに知られていたコロナの配列と全く別物であったため新型のコロナウイルスと判断されこのように呼ばれることとなりました。

変異株って何?

女性が考えている様子
変異株というのはウイルスが流行し続け、増殖を続けてる間に何かしらのエラーが生まれ、それに伴いウイルスが変異し遺伝子情報が変化してしまったウイルスをいいます。ではなぜ現在このような変異株が注目されているのかというと、ウイルスが変異してしまうと従来のウイルスとは異なり、感染力が高まったり、重症化するリスクが上がる可能性があるからです。

変異株の種類

変異株は無数に存在しますが、世界保健機構(WHO)はVOCとVOIという2つの警戒レベルに分類し、注意が必要な変異株について定義し区別しています。まずVOC(Variants of Concern)についてですが、これは懸念される変異株について定義しています。ここに分類される変異株は感染しやすい上に重症化しやすく、さらにワクチンの効果が効きにくいものが分類されます。そして、VOI(Variants of Interest)は注目すべき変異株について定義しています。VOCほど警戒レベルは高くありませんが一定の感染者が出た場合やクラスターが発生している場合に分類されます。

日本国内で見つかった変異株とは?

今後も変異し続ける危険性がある新型コロナウイルスですが現状どのような変異株があるのでしょうか?

  • イギリス型:アルファ株 従来株よりも感染力が約1.3倍高い
  • 南アフリカ型:ベータ株 従来株よりも感染力が約1.5倍高い
  • ブラジル型:ガンマ株 従来株よりも感染力が約1.4~2.2倍高い
  • インド型:デルタ株 従来株よりも感染力が約2倍高い

現在インド型であるデルタ株がイギリス型であるアルファ株にとって代わって感染割合の多くを占めるのではないかと言われています。私たちはこのような状況をしっかり把握し、感染力や重症化しやすくなったウイルスから身を守るため今まで以上に注意しなければなりません。

ワクチンによる変異株への効果は?

ウイルスは変異しながら性質を変えるため、免疫逃避を起こすことがあります。これは人間のウイルスに対する免疫から免れるための進化から起こるものです。この免疫逃避が起こった場合、一度ウイルスに感染経験があるため抗体がついている人やすでにワクチンを接種した人であっても抗体に意味をなさず感染してしまう恐れがあります。そのためワクチン接種が終わったからといって安心してはいけません。ワクチンによる変異株への効果は低減されるというのが有識者の見解です。

感染予防に必要なこと

チェックしている様子
変異し続ける変異株ですが、今私たちができる感染予防には何があるのでしょうか?それは今までの感染症予防と特に何も変わりません。
その感染予防とは従来通り、

  • マスクの着用
  • 定期的な手洗い
  • ソーシャルディスタンスの徹底
  • 3密を避ける

こういったことを徹底することが大切です。これまで通りの感染予防を続け、全員が協力して感染症対策を徹底していきましょう。

弊社サービス

弊社では新型コロナウイルスの除菌・消毒に関して厚生労働省・国立感染症疫学センター・WHOの情報に則り「感染症法に基づく消毒・減菌の手引き(MARS)」に基づいた消毒作業を行っています。

日本ペストコントロール協会感染症予防衛生隊に所属

有害生物の防除、鳥インフルエンザ・デング熱などによる感染症、そして現在世界を脅かしている新型コロナウイルスへの対策のため「感染症予防衛生隊:TEAMS」を発足しました。このTEAMSはペストコントロール協会に加入している企業29社が協力し、緊急時や災害時に起きた感染症対策に対応します。状況によっては国や行政がすぐ対応できなくても、TEAMSは感染症蔓延を防ぐため24時間体制で消毒作業を行います。

最後に

今回は、変異株について説明しました。元を辿れば中国武漢から発症したと言われ現在に至るまで様々な変異を見せている新型コロナウイルス。ウイルスの変異が注目されるのには理由があり、変異すると感染力が高まること、重症化のリスクが高まること、免疫逃避を起こすことがあり感染拡大を後押しすることに繋がるからです。そうした変異株への感染予防法は従来と何も変わりません。今まで通りのマスクの着用、手洗い、3密を避けるを徹底して行いましょう。

※株式会社ミナトはペストコントロール協会に加盟しており、ペストコントロール協会の指導の下、除菌・消毒作業を安全に行っております。

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