ネズミが自然にいなくなる?住みにくい環境や理由について解説

ネズミ

家の中に発生したネズミが自然にいなくなることはあるのでしょうか?ネズミは寿命も長くないとも聞くし、ある程度時間が経てば勝手にいなくならないかな?そこで今回は、ネズミが自然にいなくなることがあるのか?またその理由とネズミが住みにくい環境について解説します。

目次

  1. ネズミが自然にいなくなる?
  2. ネズミがいなくなる理由
  3. ネズミが住みにくい環境
  4. ネズミは寿命でいずれいなくなる?
  5. 最後に

ネズミが自然にいなくなる?

まず初めに知っておいてほしいことが、一度住み着いたネズミが自然にその場からいなくなることはほとんどありません。その理由については下記で詳しく紹介しますが、ネズミはいくつかの環境の変化によって、その場から一時的に離れることはあります。

ネズミがいなくなる理由

壁際を移動するネズミ
ネズミがその場からいなくなる理由は、ネズミがその場所だと生きられない、繁殖できないからです。ネズミは環境に適応する能力が高い動物です。その適応能力の高さから、環境が悪くなると、より条件の良い環境へと移動します。

エサがなくなった

小さな体で動き回るネズミはエネルギーの消費が激しいため、1日に自分の体重の3分の1から4分の1のエサを食べると言われております。家ネズミの被害の中で最も多いクマネズミ(体重100~200g)でいえば30~50gのエサを食べなくてはならないということであり、2~3日エサにありつけないと餓死します、種によっては、数時間食事にありつけなかっただけで餓死するネズミも…そのため、ネズミは生きていくために常にエサを探しています。何もエサになるものが無くなったらエサを求めて別の場所に移動を行います。

ただし、ネズミは雑食で、基本的になんでも食べます。人間が食べる物はもちろん、生ごみ、ペットフード、ネズミのエサとなる食べ物が豊富にある家の中は、一度ネズミが住み着くとなかなか離れません。また、一時的に離れたとしても再び戻ってくる確率が非常に高いです。

苦手とする天敵が現れた

ネズミが苦手な天敵でイメージするのが「ネコ」だと思いますが、その他にも「イタチ、キツネ、ワシ、タカ、フクロウ、ヘビ」などがいます。

猫などの実際にペットを飼ったら害虫やネズミを見なくなったという話を聞きますが、これは自分より大きな肉食動物がやってきたら、ネズミは警戒してしばらくその場を離れることがあるからです。しかし、それは一時的なことが多く、もしネズミ対策と考えているなら厳しいでしょう。なぜならネズミはとても賢く環境に順応する動物だからです。そのペットに危険がないと判断し、住みやすい環境ならすぐに戻ってきます。

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寒さに耐えられなくなった

ネズミは寒さに弱いため気温が10度以下になると動けなくなってしまいます。ネズミは冬の厳しい寒さでは生きられないほど、寒さに弱い動物なので、気温が下がる時期は暖の取れる場所へ移動します。ただし、既に家の中など建物内に侵入を許している場合は、いなくなることはほとんどないかもしれません。逆に厳しい寒さを凌ぐため、その場に留まり、住み着きやすくなるとも考えられます。事実、ネズミ被害の相談件数は秋から冬にかけて多くなっています。

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ネズミが嫌がる匂いの影響

ネズミの嗅覚は優れており、かなり離れた場所からでもエサを嗅ぎ分けられると言われています。自然に匂いを放つことはほとんど無いですが、ネズミを嫌がる匂いを放つものを知らずに置いたことにより、ネズミが勝手にいなくなることもあります。

ネズミが嫌いな匂いは、基本的には匂いがキツく、スーッとした香りになります。嫌いな香りの代表的なものとしては、ミントやハッカ、天然・琉球ハーブ、ヒノキ、ユーカリ、ワサビなどがあります。

ネズミが住みにくい環境

ネズミが家の壁を登っている
ネズミが住みにくい環境は、前でも触れましたが エサの調達や移動がしにくく巣を作りにくい場所、外敵から狙われるような身の危険を感じる場所、暖の取れない寒い場所はネズミが住みにくい環境です。

こんな場所にはネズミが住み着きにくい

  • エサがない
  • 巣を作る材料がない
  • 移動できない逃げ場がない
  • 外敵から狙われる
  • 寒い場所

綺麗で清潔なところにネズミは寄り付かない

清潔で綺麗な場所は、エサの調達がしにくく、巣を作る材料がないため、ネズミにとって都合の悪い場所になります。ネズミ被害から見ても、整理整頓された綺麗な家にはネズミが住み着きにくい傾向があります。

また、それとは逆に家の中や建物内は、寒さがしのげて外敵からも身を守りやすいため、ネズミにとっては好都合な場所とも言えます。ですので、日頃から清潔な状態を保ってネズミを寄せ付けない、住みにくい環境をつくることが大切です。

ネズミは寿命でいずれいなくなる?

指でバツマーク
先に結論から言うと、ネズミはいずれ寿命で亡くなりますが、ネズミ自体はそこからいなくなることはありません。それどころか時間が経てばどんどん増えていきます。

ようするに、亡くなる数よりは増える数の方が多いということです。
ネズミの種類別に、寿命の長さ、1年で妊娠する回数、一回に生まれる数をまとめました。

ドブネズミ

  • 寿命:1~3年
  • 繁殖する時期:生後3ヶ月〜
  • 1年で妊娠する回数:5~6回
  • 1回に生まれる数:約8匹

クマネズミ

  • 寿命:1~3年
  • 繁殖する時期:生後3ヶ月〜
  • 1年で妊娠する回数:5~6回
  • 1回に生まれる数:約6匹

ハツカネズミ

  • 寿命:1~2年
  • 繁殖する時期:生後1ヶ月〜
  • 1年で妊娠する回数:6~10回
  • 1回に生まれる数:約6匹

上記を見ても、どのネズミも繁殖力が非常に高いことかわかります。1回に約6〜8匹ほどの子供を生み、大人になるスピードも数カ月と早いため、繁殖期を迎えるとあっという間に増殖していきます。仮に寿命で1〜2匹亡くなったとしても、1度に生まれる数や1年で妊娠する回数が多いため、結果的にどんどん増えていくことに…ですので、ネズミが発生した場合はなるべく早めに対処することが、被害拡大させない為にも重要になります。

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最後に

今回はネズミが自然といなくなる理由と、ネズミが住みにくい環境について解説しました。
様々な環境の変化によってネズミが自然といなくなることもありますが、すでに家に住み着いているネズミにとっては、自然にいなくなることはほとんどなく、むしろ、時間の経過と共にどんどん増えていきます。日頃から綺麗な環境を保ち、ネズミが寄り付かない環境をつくることが大切ですが、もしもネズミ被害が発生した場合はできるだけ早めに対処しましょう。

株式会社ミナト
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