シロアリが食べるのは木材だけじゃない!?断熱材が被害に遭う可能性について

シロアリによって断熱材が損傷する可能性があることをご存じですか?シロアリは木材を食べるイメージが強いですが、断熱材の中を通って住宅に侵入することもあり、その被害は気づきにくいのが特徴です。そこで今回は、シロアリが引き起こす断熱材の被害について詳しくお話しします。
目次
断熱材がシロアリの被害に遭う理由
シロアリは外気や直射日光に弱いため、基本的には地中や木材の中で活動します。
そして、地上を移動しなければならない場合は、土で作った「蟻道」というトンネルを使い、身を守りながら目的地へと進みます。
この蟻道の代わりとして利用されるのが、床下に設置された断熱材です。
木材と違い、シロアリは断熱材を食べることはなく、あくまで通路として穴を開けながら進みます。
問題は、断熱材の中を通ることで、蟻道を作る手間が省け、通常よりも短期間でエサとなる建材に到達してしまうことです。
とはいえ、すべての断熱材が同じような被害に遭うわけではありません。
被害を防ぐためには、断熱材の種類や施工方法を適切に選ぶことが重要になります。
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シロアリに狙われにくい断熱材の種類とは?
では、一体どのような断熱材を選べば、シロアリの被害を防ぐことができるのでしょうか?
断熱材の種類は大きく分けて、繊維系断熱材・天然素材系断熱材・発泡プラスチック系断熱材の3種類です。
中でもグラスウールは、無機質のガラス繊維でできており、シロアリが食害しにくい特性を持っています。
また、天然素材系断熱材の一種であるセルロースファイバーには、ホウ酸系の薬剤が含まれているため、防蟻効果が期待できます。
一方で、発泡プラスチック系断熱材の中には、シロアリの侵入リスクが高いものもあります。
例えば、ポリスチレンフォームやウレタンフォームは、シロアリがかじりやすい素材であるため、断熱材の内部に穴を開け、通路とされてしまう可能性が高まります。
シロアリに強い基礎断熱の施工方法とは?
床下に断熱材を施工する方法は、主に基礎外断熱・基礎内断熱・床断熱の3種類に分けられます。
ここでは、シロアリと関係が深い「基礎外断熱」と「基礎内断熱」に焦点を当ててご紹介します。
【基礎外断熱】
基礎外断熱とは、基礎の外側に断熱材を貼る工法です。
この工法では、断熱材が直接土壌に接するため、シロアリの侵入を防ぐには防蟻対策が欠かせません。
【基礎内断熱】
基礎内断熱は、基礎の内側に断熱材を設置する工法で、基礎の構造が「布基礎」か「ベタ基礎」かによって、シロアリへの耐性に差が出ます。
たとえば「布基礎」は、立ち上がり部分と底面を別々に施工するため、接合部に隙間ができやすいという特徴があります。
一方、「ベタ基礎」は、立ち上がり部分と底面のコンクリートが一体化しているため、布基礎のような隙間が生じにくい構造をしています。
以前は、布基礎の底面を土のまま、もしくは防湿シートで仕上げる住宅も多く、見た目だけで布基礎かどうか簡単に判断できました。
しかし、最近では布基礎でも防湿コンクリートを施工するケースが増え、見た目だけでベタ基礎と区別するのが難しくなっています。
断熱材を施工する際には、断熱材が地面に接することがないベタ基礎の方が、布基礎よりもシロアリの被害に遭う可能性が低いとされていますが、完全に防げるわけではありません。
床下の断熱リフォームを検討する際には、基礎の構造がシロアリ被害のリスクに関係するという点も、あらかじめ理解しておくと安心です。
まとめ
今回は、シロアリが引き起こす断熱材の被害についてお話ししました。
シロアリが断熱材の中を蟻道の代わりに使っても、住宅の強度や耐震性に影響はありません。
しかし、断熱材の中に空洞ができると断熱性能が低下し、結露やカビの発生、冷暖房効率の悪化を招く可能性があります。
快適な住環境を保つためにも、住宅の点検は定期的に行いましょう。
(株)ミナトでは、シロアリの被害をできるだけ防げるよう、断熱材や施工方法にこだわり、お客様の大切な住まいを守るお手伝いをしています。
断熱材の交換をご検討中の方や定期点検をしばらく実施していない方は、ぜひ弊社までお気軽にお問い合わせください。