室内でシロアリを発見した時の正しい対処法とは?

リビングルーム
シロアリ

シロアリが活動的になる春先は、床下や柱の中に隠れていたシロアリが室内に出てきてしまうことがあります。室内で虫を見つけた時に殺虫剤を使って退治する方は多いと思いますが、実はシロアリに殺虫剤を使ってはいけません。では、シロアリを室内で見つけた時はどうすればいいのでしょうか?今回は、シロアリを見つけた時の正しい対処法と、殺虫剤を使ってはいけない理由についてお話します。

目次

  1. 室内でシロアリを発見した時の対処法
  2. 室内に羽アリが発生した時の対処法
  3. なぜ殺虫剤を使ってはいけないのか?
  4. 最後に

室内でシロアリを発見した時の対処法

コロコロローラーのカバーを外す
室内でシロアリを発見した時は、殺虫剤を使わず1匹ずつ対処しましょう。
まず、手軽な方法として粘着テープを使う方法があります。
壁や家具などの手が届く場所でシロアリを発見した時は、ガムテープや粘着クリーナーを使って、シロアリを潰さないように気を付けながら1匹ずつ取っていってください。
シロアリは皮膚呼吸をする昆虫と言われているため、皮膚を覆って呼吸ができないようにするだけで死んでしまいます。
シロアリが床を這っているところを目撃した時は掃除機を使って吸い込みます。
吸い込んだシロアリは可燃ごみとして処理してください。
シロアリは、ほんの少しの刺激でダメージを受けて死んでしまう弱い害虫です。
攻撃してきたりすることはないので、今回お伝えしたやり方を試してみてください。

室内に羽アリが発生した時の対処法

立てておいている掃除機
室内で見つけた羽アリは掃除機で吸い込み、吸い込んだ羽アリは可燃ごみとして処理します。
大量の羽アリが発生している場合も掃除機で吸い込むことで回収できますが、掃除機を使うのが難しい時はポリ袋を使う方法もあります。
羽アリが湧き出てくる場所にポリ袋をかぶせて、袋の口から羽アリが出てこないようにテープで固定し、中に羽アリが溜まるようにしてください。
そして、羽アリを逃がさないように袋の口をしっかり縛るかテープで止めてから、可燃ごみとして処理しましょう。
羽アリを逃がしてしまうと、別の部屋やご近所に飛んで行って、新しい巣を作ってしまうかもしれないので気を付けてください。
また、ご自分で対処したあとは、必ず専門業者に調査と駆除を依頼してください。
羽アリを見かけなくなったからと安心していると、巣の中で毎年のように羽アリが育って、繁殖期の度に湧き出て来てしまいます。
再発を繰り返さないためには、羽アリだけでなく、シロアリの巣までしっかり駆除することが大切です。

羽アリが家に大量発生した時の見分け方と簡単な対処法を紹介

なぜ殺虫剤を使ってはいけないのか?

殺虫剤のスプレー部分のアップ
家に出る害虫に使用する多くの殺虫剤には、シロアリが嫌がる「忌避剤(きひざい)」という成分が配合されています。
室内で見つけたシロアリや羽アリに殺虫剤をかけると、その近くに潜んでいる他のシロアリが危険を察知します。
そして、巣の仲間に危険が迫っていることを知らせて、巣ごと別の場所に移動させてしまう可能性があります。
こうなると駆除が難しくなるため、基本的にはシロアリに対して殺虫剤を使うことは避けるべきと言われています。
もし、とっさに殺虫剤を吹きかけてしまった場合も駆除はできますが、念のため駆除業者には殺虫剤を使用したことを伝えてください。

シロアリはスプレーで駆除していい?効果や注意点について

最後に

今回は、室内でシロアリを見つけた時の正しい対処法についてお話しました。
虫が苦手な方にとっては厳しい方法もあったかと思いますが、とにかく殺虫剤は使わずに、落ち着いて対処するように心がけましょう。
無事にシロアリを退治できたら、シロアリの死骸は捨てずに取って置くか写真に残しておいてください。
シロアリの種類を特定できるだけでも、駆除業者が被害状況を調査しやすくなります。
通常、シロアリを室内で見かけることは少なく、室内にまでシロアリが出てきているということは被害がかなり進行していることを意味します。
もし、ご自分で対処した後にシロアリを見かけなくなったとしても、必ず専門業者に調査を依頼してください。

関連記事 こちらも記事もおすすめ