ネズミがいるか確かめる方法!見るべきポイントや見分け方について

隅を移動するネズミ
ネズミ

家にネズミがいるかもしれないと思ったときはラットサイン(ネズミが残した証拠・形跡)を確認してみましょう。ラットサインからネズミの種類や侵入経路を確認することで、その後のネズミ駆除対策にも大いに役立ちます。そこで今回は、ネズミがいるかどうかを確かめる方法や見るべきポイントや、ネズミがいたときの対処法についてご紹介します。

目次

  1. ネズミがいるかどうかを確かめる方法
  2. ラットサインの見るべきポイント
  3. ネズミが通りやすい場所を確認する
  4. ネズミの種類の見分け方
  5. ラットサインを見つけたときの対処法
  6. ネズミを完全に駆除するのは難しい?
  7. 最後に

ネズミがいるかどうかを確かめる方法

ネズミがいるかどうかを確かめる方法は、ラットサインから確認できます。
ラットサインとは、ネズミのかじり跡、糞、足跡、体のこすり跡など、ネズミが残したさまざまな証拠・形跡のことを指します。

つまり、ラットサインがあればネズミがいる証拠となります。

また、ラットサインを確認することで、ネズミがいるかどうかを確かめるだけではなく、ネズミ駆除を行う際にも活用できます。

家に侵入してくる家ネズミは、基本的に夜行性で、非常に警戒心が強く、初期段階で人前に現れることはほとんどありません。姿が見えないので、ネズミの種類は何ネズミなのか?家のどのあたりにいるのか?どこから侵入してきたのか?など、全てを把握することが困難ですが、ラットサインをポイントごとに見ることによって、ネズミ駆除で欠かせない情報を把握することができます。

ラットサインから分かること

  • ネズミがいるかどうか
  • ネズミの種類
  • ネズミの家の中での行動範囲
  • ネズミがどこから侵入したか

ラットサインの見るべきポイント

ラットサインはネズミが残したさまざまな証拠・形跡のことでしたね。見るべきポイントとしては、ネズミの足跡、体のこすり跡、糞や尿、かじり跡、足音を1つずつ見ていきましょう。

壁や床が黒く汚れている

ネズミは行動する時は自身の体を壁や床などにこすりつけながら移動する習性があります。その際、ネズミの体に付着している汚れや油などがこすれた場所に付き、壁や床が黒く汚れてることがあります。最初のうちは目立たない汚れも、何度も同じ場所を行き来していくと徐々に汚れも大きくなり肉眼でも判別できるようになります。

足跡やこすり跡は、汚れや油などが付着してできているので、特有の黒光りした跡になります。

糞や尿の形跡がある

ネズミは決まった場所で糞や尿をせず、移動しながら糞や尿をするため転々と糞を残します。そのため、小さい糞がまばらに落ちている場合はネズミだと疑ってみてよいでしょう。糞の大きさや特徴についてはネズミの種類によって異なりますので、後ほど詳しく説明します。

かじり跡がある

ネズミの前歯は生きている間は絶えず伸び続けるので、日頃から固くて丈夫そうなものを見つけ、かじることで自身の前歯を削っています。そのため、家中の壁、柱、家具、さらには、家電用の電気コードでも何でもかじってしまいます。もし小動物にかじられた形跡があるのならほぼネズミがいると思って間違いないでしょう。

足音や木材をかじる音がする

部屋の中で、トコトコ、カタカタと小さな動物の足音が聞こえたり、カリカリ、ガリガリなど木材をかじる音が聞こえることがあります。とくに家ネズミの中でも最も被害の多いクマネズミは、天井裏や屋根裏に住み着くのが特徴です。人々が寝静まった夜の時間帯に天井や屋根裏からこれらの音が聞こえたらネズミの可能性が一気に高くなります。音の大きさによっては他の害獣も考えられますが、天井から足音が聞こえるということは、何かしら潜んでいるので早めに対処しましょう。

屋根裏にネズミが侵入!?ネズミかどうか判断する基準や屋根裏から追い出す方法

ネズミが通りやすい場所を確認する


ラットサインを見つけられない場合は、予めネズミが通りやすい場所を確認してみましょう。ネズミは壁際など隅を行動する習性があり、部屋の真ん中を行動することはほとんどありません。行動の特徴として、狭いすき間を好んで何度も同じ場所を通ります。実際に「ラットサイン」のほとんどが壁際や部屋の隅で見つかります。

壁際や部屋の隅以外にもネズミの侵入口周辺に汚れや糞、食品や柱、配線などにかじり跡などが見つかったら、ラットサインである可能性が高くなります。
下記のネズミの侵入口になりやすい場所はとくに注意して確認してみましょう。

【ネズミの侵入口になりやすい場所】

  • 換気扇
  • 壁の隙間や割れ目
  • 床下通風口
  • 基礎の隙間
  • 雨戸の戸袋
  • エアコンの配管
  • トイレ
  • ブレーカー
  • 天井・屋根裏

先ほども説明しましたが、天井裏・屋根裏はネズミ(クマネズミ)の被害が多い場所です。天井裏・屋根裏では自ら意識的に見てみないと、ラットサインは発見できないため、天井の点検口からライトで照らして周囲に糞や尿のシミ、柱などが噛まれた後に出る木くずが落ちていないか確認してみましょう。

*天井裏・屋根裏は必ず安全を確認した上で確認してください。少しでも不安だったり、気にことがあればプロに調査依頼しましょう。

ネズミの種類の見分け方

ドブネズミの見分け方

ドブネズミは体長22から26センチメートルで下水、公園、地下街など人の住んでる近くでも目撃されるネズミです。

ドブネズミの侵入経路

高い場所へ上るのはあまり得意ではないため、主に地表や建物の下層階で生活しているので、下水、台所の流し、食品倉庫など、水が摂取できる場所を好み、主に屋外や排水から侵入します。そのためドブネズミは台所などの水まわり、排水管の周りにラットサインを残す傾向があります。

ドブネズミの糞

ドブネズミの糞は、10mm~20mmくらいの太い形で、こげ茶色・灰色をしています。また、ドブネズミの糞は狭い範囲に固まって落ちていることが多いです。

クマネズミの見分け方

クマネズミは体長15から23センチメートルでネズミの中でも運動能力が非常に高く、壁や屋根など、高いところにもパイプや電気コードを伝って垂直方向の移動を容易に行うことができます。

クマネズミの侵入経路

ネズミの中でもクマネズミは運動能力が非常に高く、壁や屋根など、高いところにもパイプや電気コードを伝って垂直方向の移動を行うことができます。
天井裏や屋根裏などの高い場所で、糞や足音など、ラットサインがあれば、ほぼクマネズミの仕業でしょう。

クマネズミの糞

クマネズミの糞は、6~10mmぐらいの細長い形で、茶・灰色をしています。またクマネズミの特徴は、糞が散らばって落ちていることが多いのが特徴です。

ハツカネズミの見分け方

ハツカネズミは体長6〜9センチメートルで穀物倉庫などで多く見られるほか、一般的な住居やビルにも見られます。

ハツカネズミの侵入経路

ハツカネズミは屋外では畑地などに生息し、秋から冬にかけて屋内に侵入します。ハツカネズミの特徴は、身体がとても小さいので、ドブネズミやクマネズミが入れない小さな隙間からも屋内に侵入できます。暗い場所にある食料庫などがすみかとなるため、この周辺にラットサインがあればハツカネズミがいる可能性が高くなります。

ハツカネズミの糞

ハツカネズミの糞は4mm~7mmぐらいの先端が尖った形で、茶色をしています。お米ほどの大きさのため、なかなか気づきにくい糞です。また、ハツカネズミは特有の匂いのある糞を残すため糞をした場所周辺から異臭を放つこともあります。

ラットサインを見つけたときの対処法

ラットサインを発見したら実際にその場所に「ネズミがいる・ネズミがいた」ことの証明ですので、すぐに対処する事が大切です。対処する方法は大きく分けて「自分で駆除する」「業者に依頼する」という2つの選択肢がありますが、ここでは自分で処理する場合の方法と注意点をご紹介します。

自分でネズミ駆除をする場合

ネズミ駆除は、先ほど説明した「ラットサインから分かるネズミの種類」を参考に、ラットサインを発見した場所、糞の特徴からネズミの種類を特定していきます。
ネズミの種類が特定できれば、ネズミの種類にあった駆除方法を選択します。基本的には粘着シートやネズミ捕りの罠を仕掛けたりと、市販で購入できる駆除グッズなどを使用します。

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自分で駆除する場合の注意点

自分でネズミ駆除をする場合は、衛生面ではもちろん、使用するグッズや薬剤などの安全性など十分に注意して作業を行ってください。ネズミはさまざまな病原菌を保菌しているので、ネズミ捕りにかかったネズミを処分するときにも、必ずマスクとゴム手袋をしましょう。さらに、駆除後の糞や尿の後処理や、その場の消毒も忘れないようにしましょう。

ネズミを完全に駆除するのは難しい?


市販のネズミ駆除グッズを使用して自力でネズミ駆除をおこなうことも不可能ではありませんが、なかなか難しいのが現状です。

ネズミ被害でよくあるケースが、ネズミの再発です。実はネズミ被害は一度駆除しても再発するリスクが高いです。再発率が高い理由としては、すでにネズミが家の中に住みついて駆除しきれていなかったり、そもそもネズミの侵入口を塞ぎきてないことです。

再発率の高いネズミ駆除では、ネズミがどこから侵入したのかをしっかり把握し、再び侵入しないように侵入口をしっかり塞ぐことが重要になります。

今まで説明してきたラットサインから、ネズミの侵入口や侵入経路を把握することができますが、侵入経路を全てを把握し計画を立て、侵入口を防ぐためには長年の経験や知識が必要になります。

ネズミ駆除業者であれば、さまざまな現場を経験しているので、ネズミの駆除だけでなく、再びネズミが侵入してこないよう予防対策もしっかり行ってくれます。また、ネズミ駆除業者に依頼すれば駆除後の後始末など、衛生的な面でも安心できるので、費用がかかってもよい場合はネズミ駆除業者に依頼することをおすすめします。

最後に

今回はネズミがいるかどうかを確かめる方法をご紹介しました。見るべきポイントとしてはネズミが通りやすい壁際や隅、ネズミの侵入口になりやすい場所などに黒ずんだ跡がいないか、糞や尿がないか、ネズミにかじられた形跡ないかを確認してみましょう。またラットサインを見つけた場合は自分で駆除を行うのも可能ですが、再発防止対策や衛生面でも注意しなければならないため、少しでも不安な方はネズミ駆除業者に依頼することをおすすめします。

株式会社ミナトは「害獣・害虫駆除」ホームサービス専門業者です。年間実績5,000件以上・日本ペストコントロール協会加盟。駆除専門のスタッフが確かな知識でネズミの駆除に対応いたします。ネズミの駆除対策を考えている方は、ぜひ株式会社ミナトへご相談ください。

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